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夜景を綺麗に撮る方法!スマホ・一眼レフそれぞれのテクニックを紹介

社会人になって数年経ち、仕事や生活が落ち着いた頃に「少しお金のかかる趣味」としてカメラ・写真を始める方が増えています。

高性能なデジタルカメラが小型、高性能、低価格化したことにより、アマチュアでもプロ顔負けの写真を撮る方がたくさんいらっしゃいます。SNSでそういった写真を見たことをきっかけに、カメラを始めた方も多いのではないでしょうか。

ところが実際に撮ってみると、初心者のうちはわからないことだらけになるのが現状。

今日は、綺麗に撮りたい写真の代表格である「夜景」の撮り方について初心者向けに解説していきますので、ぜひ最後までご覧ください。

夜景が綺麗に撮影できない…よくある失敗は?

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カメラを買ったら「カメラでしか撮れない」写真が撮りたくなるのが人情。

夜景はカメラだからこそ撮れる写真の好例ですが、知識が全くない状態だとなかなかうまく撮れないものです。

よくある失敗としては、

・暗い、ノイズが多い
・ブレている

というもの。これはカメラの構造上どうしても発生してしまう事象ですが、設定や環境を整えることで、誰でも雑誌に乗っているような綺麗な写真を撮れるようになります。

それぞれの問題の原因と解決策をご紹介しましょう。

■写真が暗い、ノイズが多い
夜景と言うからには当然暗い中での撮影になりますので、写真が暗くなってしまうというのは「あるある」の失敗です。

また、カメラのオートモードで撮影している場合、周辺が暗いと自動で「ISO感度」が高くなります。それにより明るさは稼げるのですが、ISO感度は上げるほどノイズ(赤い斑点のようなもの)が増えるというデメリットがあるため、ノイズだらけの写真になってしまうことも。

そもそもカメラは暗いところが苦手であることを覚えておきましょう。

■手ブレ
写真がブレているというのは主に手ブレが原因です。

暗い中での撮影は、カメラのオートモードではシャッタースピードが長めに設定されます。シャッターが開いている時間が長いほど取り込める光が増えるので明るい写真になるのですが、その間に手や体が動いてしまうことで手ブレが発生してしまいます。

シャッタースピードと手ブレは相反するということです。

夜景を綺麗に撮る方法|スマホの場合

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それでは実際に夜景を綺麗に撮る方法をご紹介していきます。

夜景はカメラを持たないときでも撮りたくなることが多いので、カメラだけでなくスマホでの撮影方法も解説します。

景色など、広い範囲を写したい場合も多いので、手持ちのレンズによっては比較的広角なレンズを持つスマホのほうが有利である場合もあります。

■HDR機能を使う
まずはスマホカメラの機能である「HDR」です。「high dynamic range imaging」の略ですが、簡単に言うと違う明るさの写真を何枚か重ねて綺麗な写真を作る機能です。

このHDR機能は向いている場合とそうでない場合がありますが、止まっている対象を撮ることが多い夜景では成功する場合が多いので、ぜひ一度試してみましょう。

■スマホ用の三脚を使う
電気的な解決方法であるHDRに続いて、物理的に解決するのが「三脚」です。

三脚を使うことで、手ブレが一切なくなるので一気にレベルが上った写真を撮ることができます。

スマホは本体が軽量なので、バッグのポケットに入るような小型の三脚でも十分です。価格も手頃ですし、ぜひ一度試してみたいアイテムです。

■夜景撮影専用アプリを使う
スマホ用のアプリの中には「夜景撮影専用」のカメラアプリも存在します。

標準のカメラアプリでは対応していない高感度(ISOの値が高い設定)を使えたり、シャッタースピードを自由に調整したりすることで、より綺麗な撮影を可能にします。

スマホの標準アプリはどうしてもオートモード優先で設計されているため、こういったカメラアプリを使うことで自由度の大幅向上を実現できます。

夜景を綺麗に撮る方法|一眼レフの場合

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さて、いよいよ本題、一眼レフカメラの場合です。カメラの構造自体はスマホと大差はありませんが、その自由度や品質はまだまだスマホのカメラとは比較にならないほど高いものです。

ここで紹介するポイントを抑えて撮影した写真はまさに「一眼レフらしい写真」になること間違いなし。

更に、夜景の応用編として花火や星空の撮影にも役立つ知識になりますので、これを機に是非覚えてしまいましょう。

■三脚を使う
スマホ撮影の項でも出てきましたが、カメラで夜景を撮る場合には三脚は必須と言って良いアイテムです。

三脚を使うことで、

1. 手ブレが一切なくなる
2. シャッタースピードを長く設定できる
3. ISO感度を低めに設定できる

といった効果があり、これこそ綺麗な写真につながるポイントです。

どんなに明るい場所でも手持ち撮影の場合、手ブレをゼロにするのは物理的に不可能です。三脚を使った全く手ブレのない写真は最初は感動するほどですので、ぜひお試しください。

また、どうしても三脚がない場合の対処法として、

・どこかにカメラを置く。
・体を壁などに預けてできるだけ固定する。

という方法もあります。
ただ、カメラを置くことで三脚と同等の効果は得られますが、好きな構図で撮れないことも多いですし、体を預けたところで手ブレはゼロにはなりません。

「夜景撮影においては三脚使用がベスト」

と覚えておきましょう。

■絞り(F値)を写真に合わせて設定する
こちらは手ブレや暗さとは少し違った観点ですが、夜景撮影においては抑えておきたいポイントです。

絞り(F値)は値が小さいほどよくボケた写真になり、大きいほど全体にピントがあった仕上がりになります。

これは写真表現の上でも大事な部分になりますので、背景をボカしたい場合はF値を小さめに、全体にピントを合わせたい場合は大きめに設定します。

またF値は小さいほど明るい写真になります。前項の三脚使用は大きなF値を利用できるというメリットも生んでくれるわけです。

■ISO感度を下げる
ノイズの無い写真を撮るためにはISO感度を低めに設定します。

ISO感度を上げるということは「電気的に明るさを上げている」ということなので、上げれば上げるほど赤い斑点のようなノイズが入ってしまいます。

最近のデジタルカメラは高感度撮影においても綺麗な写真を撮れるようになってきましたが、基本的にISOはできるだけ低く設定したほうが綺麗に仕上がると覚えておきましょう。

■シャッタースピードを調整する
絞り、ISO感度と並んで重要なのがシャッタースピードです。

シャッターを開いている時間という意味で、当然長ければ長いほど多くの光を取り込めますので、夜景の場合はある程度長め(数秒〜数十秒)に設定します。

その間に被写体が動くと手ブレのように写真に動きが出ますので、撮りたい写真によってシャッタースピードを決めていきます。

長めに設定すると車のヘッドライトが流れた写真が撮れますし、短めなら静止もしくは動きが小さい写真になります。

三脚の使用が必須になりますが、まずはシャッタースピードを長めに設定して夜景写真を撮ってみましょう。

■RAWモードで撮影する
ここまでご紹介しただけでも設定が多くて難しいと思われたかもしれませんが、その難しさを軽減できる、「RAWモードで撮る」というテクニックがあります。

RAWとは「生」という意味で、加工をしていない生データで写真を記録しておくという設定です。通常初期設定ではjpegで保存されることが多いカメラですが、実はこれはカメラ内で現像をしてjpegとして記録しています。

この現像前の状態であるRAWで撮影することで、「撮影後に設定を変更できる」というメリットが生まれます。

すべての設定を変更できるわけではありませんが、明るさや色合いはかなり自然にパソコン上で変更できますので、設定の勉強も兼ねてRAWで撮影して、カメラ付属のソフトで現像してみるのもおすすめです。

講座を受講して夜景をマスター!ストアカの夜景撮影講座を紹介

夜景に必要な知識をご紹介してきましたが、三脚・絞り・ISO感度・シャッタースピードは相互に関係しているので、一回読んだだけで理解するのは少し難しいでしょう。

実際に撮影しながら設定していくことができる講座を受講してしまうのが一番の近道になります。

ここでは、ストアカで学べる夜景撮影の講座をご紹介します。

▼<夜景撮影>実践!_東京駅周辺の撮影/初級者歓迎
夜景は光源が多い都会も狙い目です。東京駅周辺での撮影を通してその場に適したカメラの設定を教えてもらいながらの撮影会。

有名な東京駅の建築はきちんとした設定で撮影すると絵葉書にできるほどの仕上がりになるので、やりがいがある講座と言えます。


▼【 夜景篇 】海を渡る遊歩道から横浜を美しく撮ろう!
こちらは風光明媚な横浜を遊歩道から撮影する講座。特徴的な建物、海、巨大観覧車と、こちらも被写体には事欠かない名スポットです。

特に海に反射する幻想的な光は、初めて自分で撮影できたときは感動してしまうほど。


▼【4名限定2時間】夜景撮影の基本を実践マンツーマン指導★初級者OK
数々の受賞歴を誇る女性フォトグラファーから習える講座。東京駅を含む丸の内のスポットでの撮影。

静止している建物と、動いている車のライトの対比が美しい写真が作例として掲載されています。

写真・カメラ教室の一覧


まとめ

いかがでしたでしょうか。

「一眼レフらしい」

写真を撮りたくなったときに最初の選択肢の一つである夜景撮影についてご紹介してまいりました。

カメラ・写真の技術はつまるところ「光のコントロール」に尽きるのですが、夜景撮影では特にその基本の部分を学ぶことができます。

暗所という本来カメラが苦手な環境での撮影を学ぶことで、日中での撮影にも必ず役立ちますので、是非カメラを持って夜のお散歩にでかけてみましょう。

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