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専業主婦・パート主婦・育休中、育児をしながらスキルを身につけた3人のストアカ先生に聞く「教える仕事の始め方」

「家事と育児しかしていない自分は何もできないのではないかと不安」「自分のどこが人より優れているのかわからない」。
フジテレビ『NONSTOP!』1月28日(金)放送の「自分の輝ける場所、どうつくる?強みの見つけ方」というテーマにて、スキルを生かすことができるスキルシェアサイトとして「ストアカ」が紹介された時に、視聴者から寄せられたリアルボイスです。

今回、ストアカ編集部では同じ悩みを持つ方々のヒントになってもらいたいという想いを込めて、番組で紹介された活躍中の3人の先生にインタビューを行いました。3人の先生方が子育てをしながら、実際にどのようにしてスキルを身につけたのか、現在の活動に至るまでの道のりや悩みなどをたっぷりと語ってもらいました。同じ主婦やママとして共感できる方もいらっしゃる内容ではないでしょうか。
 (取材日:2022年2月14日)

*今回インタビューにこたえてくれた3人の先生

河西有香先生
イメージコンサルタント
2021年よりストアカにて、パワポの配色などオンラインでのブランディング構築術を教える講座を開催。
名古屋市在住、4歳と2歳のママ
https://www.street-academy.com/steachers/476286

メモレコみっちゃん先生
メモレコクリエイター
2021年よりストアカにて、絵心がなくても楽しめる手書き風の動画を教える講座を開催。
都内在住、9歳、5歳、1歳のママ
https://www.street-academy.com/steachers/520704

松澤りえ先生
整理収納アドバイザー
2021年より『そこそこかたづけ』をコンセプトに、がんばりすぎないお片づけを伝える講座を開催。
神奈川県逗子在住、中3、小6のママ
https://www.street-academy.com/steachers/459597


スキルを身につけたきっかけは『好き』


ー 現在活動されているスキルを身に付けたきっかけを教えてください 

 河西有香先生(以下、河西):私は前職は銀行に勤めていまして、第一子の出産・育休中に近所のカルチャーセンターで、体型にあった服装を選ぶスキルが身に付く『骨格診断の入門講座』を受講したのがはじまりです。

育休終了間近の娘が慣らし保育が始まったタイミングで「せっかくの一人の自由な時間だし、育休のうちに何かしたい!」というのがきっかけだったと思います。

 その後、銀行に復職して育児との慣れない両立、しかも主人は早朝出勤深夜帰りと頼ることができず、まさに怒涛のワンオペ育児の日々がやってきました。朝は保育園の開園時刻と同時に娘を預けて、通勤電車の中で仕事の事前準備。退勤後は育児、子どもを寝かしつけてから家事をするはずがそのまま一緒に寝落ちして、朝に目覚めて自己嫌悪。

 そんな日々のなかでも、骨格診断やパーソナルカラーなどファッションの勉強は続けていました。主人に子供をお願いして休日を使ってスクールにも通いました。育児と仕事の両立は本当に大変すぎてヘトヘトでしたが、カラーやファッションの勉強をすることはとても楽しくて日々の活力になっていたと思います。

 そして、好きなことを学んでいるときは、ママでも銀行員でもなく『私という一人の女性』に戻ることができました。自分のためだけに使う大切な時間だったと思います。

 
 松澤りえ先生(以下、松澤):私は10年間専業主婦をしていて、下の子どもの小学校入学を機にパートに出ることにしました。しかし、家事にあてる時間が少なくなったせいか「なんだか家が片付かないな」と感じて、以前から気になっていた『整理収納アドバイザー』の講座を受けました。

 そうしたら「これはすごい!こんな方法があったのね」と衝撃を受けて、そのまま夢中になってしまい「もっと知りたい」という気持ちが膨らんで、整理収納アドバイザー1級の資格まで半年かけて一気に取得してしまいました。


 メモレコみっちゃん先生(以下、みっちゃん):元々はアパレル系で仕事をしていてスタイリストのアシスタントをしていたのですが、第一子を授かったタイミングで子育てに専念するために退職し、私も8年間専業主婦をしていました。
私の場合はどこかでスキルを得たというわけではないんです。
私がいまストアカで教えている『メモレコ』は、実は夫が考えたものなんです。
会社員の夫がスキルアップのために会議やミーティングの議事録を絵で記録する『グラフィックレコーディング(通称グラレコ)』を習ってきたのですが、「グラレコをもっと簡単に手軽にメモみたいにできないかな?」と自分で考えてやり出したのが『メモレコ』です。
 夫がメモレコを書いているのを横で見ていると、とても簡単なのに楽しそうで、なんの強みもないわたしにもこれなら出来そう!と思いました。

 最初は、映画の感想や、好きな世界遺産なんかをメモレコで書いてSNSに上げてみました。育児記録や素敵な人の紹介なんかも作りましたね。

 メモレコの手軽さや楽しさも合わせて発信し続けていたら、Twitter でどんどんフォロワーさんが増えてきて次第に「どうやってるの?」「書き方 を教えて欲しい」とリクエストされるようになって、教える活動も始めたというのがいきさつです。



まずは実績と経験を少しずつ重ねることからスタート


ー 得たスキルを仕事にしたタイミングや方法を教えてください

 河西:第二子出産の半年後に現在のイメージコンサルタントとして起業しました。
じつは銀行は第二子の妊娠中に退職してしまったんです。

私なりに頑張れるところまで頑張ったのですが、ワンオペ育児に家事に仕事に加えて、達成を課せられた仕事のノルマ……。心身ともに追い込まれていたんでしょうね、気がついたら涙がでて止まらないような状態になってしまい「もうダメだ」と銀行員はギブアップしました。
 カラーの勉強はずっと続けていましたが、銀行退職後はそれを仕事にするためにさらに学びを深め、同じ目標を持つ仲間とも出会いました。私は途中で出産があったので同期の仲間たちとは少し遅れたタイミングになりましたが、大好きなカラーやファッションを仕事にする第一歩を踏み出しました。


 松澤:仕事にしようと考えたのは、自分自身が整理収納によって家が片付くだけではなく、生き方がとてもラクに楽しくなりました。そのことを、片付けられなくて困っている人に教えてあげたいと思ったからです。
 私の場合は、まずは整理収納についてのブログを書くことから始めました。そして、資格はとったけれど実績がないので、友人たちに「家を片付けさせて」とお願いをしてひたすら経験を積み、その様子をブログ記事にしていきました。

 そして、そのブログを見た方からお片付けの依頼が来るようになり、少しずつ仕事になっていったという感じです。経験値も増えたところで、オンラインでも教えてみようと思い立ち『ストアカ』に講座を掲載するようになりました。

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ワーキングママとして銀行に勤めながらもパーソナルカラーの勉強を続けた。「自分のためだけに使う大切な時間だったと思います」と、河西先生。


ー初めて教えた日、どのようなご心境でしたか?

 みっちゃん:人に教えることなんて今までしたことがなかったので、すごくドキドキしました。「ちゃんと教えられるのかな?」と不安しかなかったのですが、ストアカの講座を立ち上げて、開催日を設定して「もうやるしかない」状態にまで自分を追い込みました。そして、実際に予約が入ってまたドキドキして(笑)初講座の前日は眠れませんでした。
でも、実際に講座をしてみると生徒さんたちが本当にあたたかくて……。
「楽しかったです!」「この講座は絶対やり続けた方がいい!」「みんなに知って欲しい」と言って下さって、勇気を出して教え始めてみて本当によかったと思いましたね。

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<絵心がなくても大丈夫!みっちゃん先生のメモレコ講座>


ー始めてみて、大変に感じたことはありましたか?その解決方法は?

 河西:そうですね、私の場合はパーソナルカラー診断や骨格診断などを提供する事業なので、できれば対面で診断したいという想いがありました。しかし、起業したのがちょうどコロナ禍で対面での提供は難しく、そんな時にオンラインでレッスンが提供できる『ストアカ』を知りました。

 何をオンラインで提供しようかと思い悩んでいたところ、以前ストアカの生徒として参加したビジネス系の講座の先生から「パーソナルカラー診断を応用して、講師がオンライン講座で使う資料や背景の似合う色を教えてあげたらいいんじゃない?」とアドバイスをもらいました。
ファッション関連とはまったく別のジャンルの方だからこその気づきとアイデアだと思いましたし、そこに生徒さんのニーズも実際にありました。

別の悩みとして、1人で仕事をしていると継続することに大変さを感じる日もありますよね。
でも、ストアカを通じて、今まで出会うことのなかった講師の方々との繋がりもできて、その先生方にも頑張る力をいただいていると、いつも感謝しています。

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<パーソナルカラーの知識を活かした河西先生のビジネス講座>


誰かに喜びや良い影響を与えることができる。それがやりがい


ー教えるなかでどんな時にやりがいを感じますか?
 
 松澤:受講後に生徒さんから「行動を変えることができた」と言って頂けたときでしょうか。私の講座を受けて下さったことで、その方の生活や人生に良い影響を与えることができたときは本当に嬉しいですし、やりがいを感じますね。

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<がんばりすぎずに行動が変わる、松澤先生のお片づけ講座>


ー印象に残る生徒さんとのエピソードをお聞かせください
 
 みっちゃん:今まで絵をまったく描いたことがない50代の生徒さんのエピソードなんですが、初めて参加された時に「私、人生変わるかもっ!」ってすごく喜んで下さったんです。
講座レビューも感謝の言葉を綴ってもらって私も喜んでいたら、またその方から同じ講座に予約が入ってきたんです。
私からメッセージで「同じ内容ですがいいですか?」と聞くと、「すごくいい講座だったから大学生の娘にも受けてもらいたくて予約しました。実は最近、娘が元気がないように見えて心配で。みっちゃん先生の講座は楽しいから元気になれると思って!」とお返事が。
それで娘さんにもメモレコ講座をさせてもらって、しばらくしたら、再びそのお母さんの方から連絡が入りました。
そこには、「娘がiPadを購入し、母の日に感謝のメモレコをプレゼントしてくれました」というメッセージがありました。私、それを見た時に感動してしまって、今も思い出すと涙が出てくるくらい嬉しくて……。
メモレコを通じて、人と人の絆が深まったり、楽しみを見つけてもらったり。
皆さんが楽しくて前向きになれるお手伝いができていることが、私もとても嬉しいです。

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「皆さんが楽しくて前向きになれるお手伝いができていることが嬉しい」と話すみっちゃん先生。エピソードを話しながら涙ぐんでしまう場面も。


好きなことを仕事にしたら、自分のことも好きになれた


ー今の活動を始める前と現在、ご自身や周りにどのような変化がありましたか?

 松澤:自分自身の変化としては、ひとことで言えば自己肯定感が上がったことだと思います。
15年以上前に私は「結婚を選んだ人生だから、この生活を第一優先に考えねばならない」と、一級建築士として働いていたキャリアを手放して自分自身で専業主婦を選びました。
だけど、ずっとモヤモヤしていたんです。
「もし、あのまま働き続けていたら」
「もし、私が男性だったら結婚しても仕事は辞めていないのに」
決して生活に不満があるわけではないのですが、主人に養ってもらっているだけの状態が続いていると、自分に自信がどんどん持てなくなってくるんですよね。
 それで、子育てがひと段落したタイミングで外で働こうとパート先を探し始めました。近所の飲食店に何軒か応募したのですが、面接にさえ呼ばれない。子育てを優先した希望勤務時間では書類ではじかれてしまいました。最終的に、知り合いが紹介してくれた先でパートで雇ってもらえることになりましたが

「今の私には仕事を選ぶことなんて出来ない。好きなことを仕事にするなんて特別な人がすること」と、その時に痛感しました。

だけど、学びを深めていってスキルを身に付けて、勇気を出して始めてみました。
最初は収入にもならなくて趣味の延長のようでしたが、次第にほんの少しですが収入も得られるようになってきました。
「これを仕事にしよう!」そう決心した時に、今までのモヤモヤが消えていき、すごく気が楽になったんです。
自分だからこそ提供できるものがある、自分には価値があると思えるようになったこと、それが私にとって最大の変化ではないでしょうか。


 みっちゃん:始めてから今でちょうど1年なのですが、信じられないような変化ばかりでした。今回の『NONSTOP!』でテレビで紹介されたことだったり、出版社のトークイベントに登壇の依頼を頂いたり。普通の専業主婦だった1年前の私からは本当に考えられないようなことばかりです。
 家事は専業の頃と比べたら、適当になったとは思います(笑)。でも、意外と大丈夫だなぁと。今まで完璧にしようと思い過ぎていたのかもしれないですね。
それに子どもたちが協力してくれるようになりました。家のお手伝いもしてくれますし、講座をしている時などに1歳の末っ子が泣いてしまったら、9歳のお姉ちゃんがソッと抱っこして別の部屋へ連れ出して遊んでくれたり。
「楽しくお仕事をしているママが好きだから」と言って、すごく応援してくれています。


河西:私の場合はみっちゃん先生とは逆で、子どもと過ごす時間が増えたことが一番の変化ですね。気持ちにも余裕が出来たと思います。
実は、新卒の就活時に本当は悩んだんです。安定して働けそうな銀行や金融系にするのか、好きなファッションやアパレル系にするか。結果として安定を選んだのですが、仕事に対するモチベーションは低かったと思います。
今は好きなことを仕事にしているので、性格もとても前向きになれました。主人も「楽しそうだよね」と言ってくれています。
 うちの子たちはまだ幼いので今は分からないのですが、もう少し大きくなった時に
「働くことは大変なこと。大人になるのは辛いこと」とは思って欲しくないんです。
「働くってやりがいがあること」「大人になることが楽しみ」と思って欲しいですし、母親としてそんな姿を子どもたちに見せていきたいですね。

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「好きなことを仕事にするなんて、特別な人がすることだと思っていた」と過去を振り返り話す松澤先生。勇気を出して踏み出した松澤先生からは輝くような笑顔が。

まずは夢中になれるものから始めてみては?好きはいくつになっても見つかる


ー最後に、これから始めてみたい、何かスキルを見つけてみたいと思っている方へ、メッセージをお願いします

みっちゃん:「一歩踏み出すのは怖いな」という人も多いと思います。
何も得意なことがないと思われている人もいらっしゃるかもしれません。
まずはご自分が夢中になれることを見つけてみてはどうでしょうか?好きなことだったら、続けることも楽だしスムーズだと思います。ご自分が好きなことを広めたり教えたりすることで、人に喜んでもらえたり、お金を頂けたら嬉しいですよね。
そして、『好きなこと』って、いくつになっても見つかると思うんです。
まずは一歩踏み出してみて、『好きなこと』を見つけることから始めてみたら、きっと毎日が楽しくなると思いますよ。


松澤:私自身すごく焦りがあって、下の子が小学生に上がるまでに「何か」を見つけたいともがいていました。実は10年の専業主婦の間にも、通信教育やセミナーとか色々と手を出していたんです。でも結局、見つからなくて……。
 思い起こせばその転機は、自宅にありました。うちはよく人が集まる家で、来客がいつも我が家を褒めてくださるんですよ。インテリアの飾り方や、食器の使い方なども含めて。
私自身は当たり前にしていることなので特別だとは思っていなかったのですが、気づけば今はそれらが仕事になっていますよね。
 自分では普通だと思っていることも、他の方から見たら長所だったり、センスがあることだったりすると思うんです。
皆さん、得意なことはすでにお持ちなのかもしれないですよ。


河西:まずはやってみたらどうでしょうか?
やってみてダメだったら、また違う方法を考えればいいだけですし、とにかくやってみないと分からないと思うんです。
私自身はとても保守的な人間なので、パーソナルカラーの資格の勉強も上級に進むか悩んだ時もありました。スクール費も決して安い金額でないですし。一人では決められなくて姉に相談してみたら
「好きなことがあるんだったら、やればいいじゃない!」って、言ってくれて。
 資格を取ったあとも、本来はカラーリストになるために勉強をしたのですが、気がつけば講師としての活動もしています。オンラインでは提供が無理だと思っていたパーソナルカラー診断のスキルも、工夫をすれば今こうしてオンライン講座が出来ています。
やってみないと分からないことばかりでしたし、やってみて本当に良かったと思っています。


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勇気を出して一歩踏み出した3人の先生方。
ワーキングママ時代、専業主婦時代、皆さんそれぞれに悩みがあったと、等身大のお話を聞かせて頂きました。
先生方、素敵なお話をありがとうございました。
このインタビューが一歩踏み出したいと願う方の背中をポンっと押せたら嬉しいです。
 (取材・文、庭野ゆかり)


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