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“料理教室を通じて商品のファンが増えていることを実感しています“ケンコーマヨネーズさま|主催団体インタビュー

「キッチンスペース831」は、東京都杉並区に本社を置く食品メーカーである「ケンコーマ ヨネーズ株式会社」が運営する料理教室です。メニュー企画担当の社員が講師となり、同社商品を活用し、野菜をキーにした料理やパンのレッスンを開催しています。 

ドレッシングやマヨネーズの調味料、サラダ、和惣菜、たまご加工品などを手がけるケンコーマヨネーズの商品は、市販しているものもありますが、ほとんどは業務用食品に使われる「プロ向け」の商品。外食産業をメインに、各地の学校給食でも使用されており、同社ロゴマークに見覚えがある人もいるのではないでしょうか。 

もともとは、CSR(Corporate Social Responsibility)活動の一環として地域の食育活動をメインにスタートしたという同社の料理教室。ストアカに登録したのは2019年10月です。食品メーカーが実施する料理教室を、誰もが利用できる学びのプラットフォームに掲載した目的とはなんだったのでしょうか。 

ストアカの利用をはじめておよそ5年、導入の目的やメリット、またオンラインや対面レッスンでの取り組みについてなど、講師および教室運営を担当している開発部メニュー企画の佐藤さま、宝さまにお話を伺いました。 
(取材日:2024年9月27日) 


今回お話を伺った主催団体 
キッチンスペース831(ケンコーマヨネーズ)さま 
東京都杉並区に本社を置く食品メーカーのケンコーマヨネーズ株式会社が運営する料理教室。 同社のメニュー担当が講師となり、野菜を使った料理の他、盛り付けのワンポイント等を教えている。
・2019年にストアカ登録 
・ストアカ教室ページはこちら 
https://www.street-academy.com/organizers/kitchenspace831


料理教室を通じて、企業のビジョンを広めたい

ストアカ編集部(以下、――):ストアカを導入したご経緯からお聞きしたいのですが、そもそも料理教室はどのような目的でスタートしたのですか?
ケンコーマヨネーズ佐藤さま(以下、 佐藤):もともとは10年以上前より、弊社のCSR活動として、本社がある杉並区の小学校にて食育講座をしたり、近隣にお住まいの方に向けて料理講座を開催したりと、地域貢献を主目的として活動をしておりました。
 
そのなかで、何度か地域の方に向けて料理講座をさせていただいたのですが、そこでの反響がとても良く、「一般のお客様にさらに喜んでいただくために、会社として本格的に取り組 んでみよう」ということになりました。そして、『キッチンスペース831』として料理教室 を立ち上げ、本格的に運営を開始したのが2017年からです。 


――:御社の商品は主に業務用がメインで、取引先も外食産業など法人が多いと伺っていますが、一般消費者に向けて料理教室を事業として立ち上げることに、どのような狙いがあったのでしょうか。 
佐藤:弊社の商品はBtoB(Business to Business=企業間取引)がメインになりますので、いわゆる「食のプロ」の方々を相手に商売をしています。 

そのため、普段の業務のなかでは、取引先に合わせて当社の商品を使ったメニューを作成したり、プレゼンをしたりしています。そのなかでは、人手不足解消のメニューや、栄養素を謳ったメニューなどお客様のお困りごとを改善するような提案も行っているので、そういった「プロ」に向けて考案した調理の工夫やレシピを一般のお客様にも伝えていけば、「皆さんの健康的な食生活の役に立てるんじゃないか」という想いがありました。 

合わせて、企業や商品の認知度を上げたいという狙いもありました。
弊社はBtoBの商品を多く展開しているので業界での認知はあります。しかし、一般消費者向けに小売店に流通している商品はあるものの、特別なプロモーションは行っていないため、一般のお客様からは弊社の認知度が低いという側面もありました。 

そこで、一般のお客様向けに料理教室を開催することが顧客接点になると考えました。 料理教室にご参加いただくことで、会社を知り、商品も実際に味わっていただけます。あわせて、一般のお客様と直接会話することで、さまざまな情報やご感想もいただけるため、それが商品やサービスづくり、業務用のお客様のメニュー提案にも繋げていきたいという狙いもあります。 

――:集客や予約の導線として、ストアカを選択された理由をお聞かせください。 
佐藤:立ち上げから2年くらいは他社Webサービスに掲載し、予約を受け付けていたのですが、ある時、そのWebサービスが終了することになってしまったんです。サービス終了の説明会でいくつか乗り換えが可能なサービスが紹介され、そこで初めてストアカを知りました。 

何社か比較したなかでストアカに一番魅力を感じたのは、料理教室だけではなく、さまざまなジャンルの学びが掲載されている点でした。 

ストアカを知るまでは移行先は料理教室専用のWebサイトしか視野に入れていませんでした。でも、さまざまなジャンルの学びが集約されているプラットフォームであるストアカであれば、料理教室に興味がない方にも弊社のレッスンを目にしていただく機会があるのではないかと思いました。
 
あわせて、手数料などの運用コストの比較、また、講座の掲載基準や法人登録についてもルールが徹底していたので「信頼性があるね」と、社内でも意見が交わされました。その結果、移行先にストアカを選ばせていただきました。

食品メーカーならではの「プロの技」と商品活用法を学ぶ、必ず家庭で再現できる料理教室 

――:どのような講座を開催されていますか? 
ケンコーマヨネーズ宝さま(以下、 宝):講座のベースとしては、「サラダ料理で世界一になる」という弊社の企業ビジョンを広めるために、野菜の活用法にも工夫を加え、野菜がたっぷりととれる料理をレッスンしています。
 
野菜料理をお教えするだけではなく、食品メーカーならではの家庭で活用できるプロの技だったり、弊社商品を活用した時短テクやアレンジ方法を盛り込んだレッスンも今後さらに展開したいと考えています。

レッスンメニューは、夏から秋にかけては「スパイスカレー」、冬場は「手づくり肉まん」 や「クリスマスパーティ」など季節感を重視したものや、過去のレビューを参考にして、好評だったメニューをリバイバルすることもあります。 
また、ご新規の方が受講しやすいように、体験レッスンとして「巻きずし」や「サンド ウィッチ」など60分で習える手軽なレッスンも不定期で開催しています。 

現在レッスンは対面で開催しています。参加人数は、5名程度の少人数制にし、共同作業ではなくお一人でつくっていただけることが特徴ではないでしょうか。 
ですので、「見ているだけ」「味見しただけ」といったことはなく、食材を切るところから完成まで一人で調理していただきますので、しっかりとスキルが身につくと思いますよ。 

また、片付けや洗い物はスタッフが担当しますので、生徒さんには調理だけに集中していた だけるような環境を整えています。

――:生徒はどのような方が参加していますか? 
: 30代から70代と幅広い年代の女性の方にご参加いただいています。 
お住まいについては、やはり近隣エリアの方が一番多く、ほとんどが首都圏からだと思います。 
弊社のレッスンはパンやおかず、栄養面を重視した講座など幅広く展開しておりますが、 「何か一つを特別に極めたい」という方よりも、「色々なことにチャレンジしたい」という方にご参加いただいている印象です。ですので、講座の参加者もリピーターの方が4~5割を占めているかと思います。

 
――:コロナ禍には、オンラインレッスンも開催されていましたね。
佐藤
:そうですね、2020年から3年間ほどは、オンラインレッスンのみで展開していました。当時はコロナ禍ということもあり、皆さん「おうちごはん」が多かったので、その手助けになるような講座を開催していました。 

事前に生徒さんのご自宅へ弊社のドレッシングやサラダ惣菜の小袋商品をお送りして、それを使って、ご家庭で簡単に作れて免疫力もアップするようなメニューもレッスンしていました。
 
お送りした商品は実際に公式通販サイトでも購入できますので、リーフレットも同封し、商品を気に入った生徒さんがリピート購入できるような仕組みも取り入れていました。 

また、コロナ禍の2020年頃は「おうち時間」が長かったこともあり、その過ごし方の提案として、ストアカとコラボイベントで「おうちでアートウィッチ」を開催したこともありま す。全国からオンラインでたくさんの方々がご自宅からzoomをつなぎ、参加してくださいました。

2020年4月に開催したコラボイベント

――:「キッチンスペース831」では、どなたが講師をされているのですか? 佐藤:私たち、商品開発部メニュー企画の社員が講師を担当しています。 メニュー企画の主な業務は、弊社の商品を使ったメニューを業務用のお客様ごとに合わせてつくり提案することです。業務用のお客様は、レストランや居酒屋、スーパーマーケットなどありとあらゆる食に関連するプロの方々です。
 
例えばポテトサラダ一つ取っても、パン屋さんでしたらサンドウィッチにしたり、パン生地に包んで焼いたり、居酒屋のメニュー、コンビニエンスストアのお弁当など、それぞれに合ったさまざまなアレンジ方法があるんですね。お客様の業態に合わせたメニューに落とし込み、商品とともにお客様にご提案するということを業務としています。
 
これら(の業務)を日常的に行っているので、メニュー企画の社員は、商品の特徴を伝える能力がとても高いと思います。合わせて、プロのお客様に向けて調理講習を行うことも多々あります。

このように、普段の業務のなかで「教える、伝える」ということを繰り返し行っているメンバーが「キッチンスペース831」でも、講師をさせてもらっています。

――:「キッチンスペース831」で教えているレシピもメニュー企画の社員の方で考案されているのですか? 
:もちろんです。私たちは業務用のお客様向けのメニューを考え、商品としてお客様に届けられるレシピを考えています。味にぶれがでないよう、誰がつくっても再現できるように何度も何度も試作を重ねたものをご提案メニューとしてプレゼンしています。

それと同じスキルをもってお料理教室のメニューやレシピづくりをしています。そのため、料理教室で習ったお料理は、ご自宅でもしっかりと再現できるレシピとなっています。

 
――:教える場所はどのようにされているのでしょう。
宝:基本的には、対面・オンラインともに杉並区にある本社キッチンにて講座を開催しております。でも、ここは料理教室専用の場所ではありません。
普段の業務のなかで、クライアントへメニュー提案をするときに、実際に調理しながら商談をしている場所になっていて、お客様をお招きできるような設備が整っているんです。それで料理教室にも最適な場所だと思い、活用しています。 

また、毎年8月24日の「ドレッシングの日」には、普段より多い20名前後のお料理イベントを開催しておりまして、昨年は土曜日だったということもあり、本社の会議室にて講座を開催いたしました。
過去には、本社の隣にある区民センターをお借りし、大人数での料理教室を開催したこともあります。 

消費者と直接会話できるレッスン形態で、商品や ブランドの認知度向上を実感 

――:ストアカを利用して良かったことを教えてください。 
:まず、私が今実際に事務など運営の方を担当していて感じるところは、システムとしての使いやすさです。私自身、各地への出張があったりと、料理教室以外にもさまざまな業務がありますので、予約の受付から入金管理まで自動化されている点は本当に助かっています。 

なかでも、講座日程ごとのグループメッセージの機能が便利だと感じています。ご予約いただいた時点で、そのレッスンのグループメッセージが読める仕組みになっているので、案内文を最初に記載しておけば、皆さん読んでいただけますので、予約が入るたびに個別で送信する手間もありません。
また、お一人ずつのメッセージのやり取りも可能ですので、個別の質問やご連絡もできる点もいいですね。 

加えて、『受けたい登録』をした方への新規日程の案内や、予約者への開催日前のリマインドメールなど、手作業ではなかなか追い付かない細やかな対応が、ストアカでは全てシステム化されています。教室以外の業務を抱えながらも、料理教室の生徒さんへご案内漏れが生じることもなくスムーズに運営できているので、いつもありがたいなと感じています。 

――:集客についてはいかがでしょうか? 
佐藤:そうですね、集客ツールも使いやすいと思っています。 
機能のなかで、『お知らせ配信』といって、過去の受講者へメッセージを送ることもできますので、新講座やキャンペーン等のご案内を一斉に送信して集客に繋げています。 一度ストアカから予約してくださった方がリピートしていただくことも多いのは、このような集客ツールの使い勝手の良さもあるのかもしれませんね。 

私の個人的な意見としては、ストアカのトップページにある、月間やカテゴリーごとの『ランキング』がとても励みになっています。私たちの講座がランキングに掲載されて嬉しいの はもちろんですが、ランキングに入っている他のカテゴリーの先生の講座も参考になってい ます。 

ストアカはカテゴリーが豊富なので、他業種の先生がたくさんいらっしゃるのも魅力だと感じています。 
実はプライベートで料理以外の講座に参加したこともあって、その先生が当社の講座に参加してくださったり、またご自分の生徒さんにクチコミで広げてくださったこともありまし た。料理教室専用サイトでは叶わない多様なつながりができるのも、ストアカならではかと思います。 


――:ストアカのサポートについてはいかがでしょうか?

佐藤:システムや操作のことで困ったときは、オンラインヘルプの『お問い合わせフォーム』で連絡をしていますが、いつも迅速に対応いただいています。 
また、集客など講座づくりに関しては、運営事務局の担当の方にご相談してサポートしていただいています。 弊社が食品メーカーとして、企業認知度や商品認知度も上げていきたいという部分も含めながら、講座企画を一緒に立てたり、冒頭にお話したオンラインのコラボイベントを実現したりと、さまざまな側面でサポートいただいていますので、とても感謝してい ます。
 
――:料理教室の開催が、御社の認知拡大につながっていると感じていますか? 宝:はい、感じています。まず数字で見える部分としては、公式通販サイトなど物販に繋がっているところが一番分かりやすいかと思います。
 
対面レッスンでは「このドレッシング美味しいから買って帰りたい」と言ってくださる方も いらっしゃるので、料理教室でも販売できるように商品を少しですがご用意するようになりまし た。 

他には、生徒さんとの会話のなかで「このドレッシング知ってる! ケンコーマヨネーズの商品だったのね」といった声をよくお聞きします。弊社のドレッシングやソースは、スーパーやコンビニエンスストアのサラダ惣菜にもよく小袋で添付されているので、商品を知ってくださっている方は実は多くいらっしゃいます。ただ、どこのメーカーの商品なのかはご存じではありません。それが、この料理教室をきっかけに、「商品と会社が繋がった!」と言われることはよくありますので、企業認知度も上がっているかと感じています。 

また、企業の担当の方がプライベートで料理教室へ参加され、それをきっかけに商談や新た なビジネスチャンスが生まれたこともありますよ。

「サラダ料理で世界一になる」。企業のビジョンをレッスンに込めて

――:今後の展望をお聞かせください。 
宝:料理教室『キッチンスペース831』としての目標は、来年度はレッスンの開催日をさらに充実させていきたいと考えています。 
「開催日を増やして欲しい」とリクエストをいただくことも多いのですが、場所や勤務体制の関係で、なかなかお応えできていないこともありますので、可能な限り改善していきたいと考えています。
 
またレッスンの内容については、生徒さまから頂戴したレビューは全て拝見させていただいて、社内でレッスンの振り返りミーティングも実施しております。 さらにブラッシュアップして、ご満足いただけるメニューやレッスンをご提供できるように尽力したいと思っています。
 
――:最後に、読者へのメッセージをお願いします。 
佐藤:弊社ケンコーマヨネーズには「サラダ料理で世界一になる」というビジョンがあります。「サラダ料理」は食シーンによって心を豊かにする役割があり、食することで栄養、健康機能面から体を健やかにし、かつ命を守る役目があります。サラダ料理を世の中に広め、皆様に食を通じて貢献することが料理教室のベースにもなっています。

講師をしている社員は、管理栄養士やパンに精通している人、盛り付けや撮影も含めて、食のプロフェッショナル集団です。商品のことも知っていただきながら、 野菜や栄養のことも楽しく学んでいただけるように努めております。 
健康的な食生活に直結する「野菜」をキーに、新しい食べ方や組み合わせ、弊社の商品を通じて料理教室を楽しみながら、新しい発見をしていただけると嬉しいです。

料理教室に参加して「既成の商品を使った料理を習う」なんて、もしかしたら意外なことかもしれません。でも、弊社のような商品を使うことで、少しだけ楽ができるうえに、ご自宅で「プロの味」が再現出来ます。そして、私たち講師も盛り付けや下ごしらえのコツなど、ご自宅で再現できる「プロの技」をお伝えしています。 

楽しくお料理をつくって食べることで、皆さんに心も身体も健康になっていただきたいという思いを込めて、今後も楽しいレッスンを提供できるよう努めていきたいと思っております。

キッチンスペース831(ケンコーマヨネーズ)さ まの講座はこちらから 


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