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【イベントレポート】2人の子育てママが本音で語る!リスキリングで叶える、わたしらしい仕事のスタイル

リスキリングとは、新しいことを学び、新しいスキルを身に付け、実践し、そして新しい業務や職務に就くことを意味しています。デジタル時代の到来と、コロナ禍による働き方の変化においてリスキリングが近年重要視されています。

国や企業でも、リスキリングの取り組みが始まっているなか、ママや主婦が個人でもリスキリングを行い、自分らしいキャリアにチャレンジする人が増えてきています。
そんななか、女性の転職を支援するQOOLキャリアと、自分が得意なことを教えることができるストアカがタッグを組み、「リスキリングを通して1人でも多くの女性に自分らしい仕事のスタイルについて考える機会になって欲しい」と企画された今回のトークセッション。

ファシリテーターは、自身も小学生のママとして子育てをしながらキャリアを築いてきたQOOLキャリア代表取締役の山中泰子さん、スピーカーには妊娠中に独立しフリーランスの広報として活動中の冨松愛子さんと、3人の子育てをしながら手書き動画「メモレコ」をストアカで教えている みっちゃん先生をお迎えし、フリーランスとして第一歩を踏み出したきっかけや現在の働き方、また子育てと仕事の両立についてなど、働くママとして等身大のトークをしてもらいました。

この記事は、当日のオンラインイベントの内容を余すことなくご紹介するためにまとめたものです。

これから一歩踏み出したい方、子育てと仕事の両立に悩んでいるママ、「私らしく働きたい」全ての人へエールを送る内容です。

妊娠、出産etc.、女性のライフイベントがもたらす転機。フリーランスになったきっかけは人それぞれ

オンラインで開催された今回のトークセッション

QOOLキャリア代表取締役 山中泰子さん(以下、山中さん):私はこの春小学4年生になる女の子のママで、ライフステージのうえで妊活や出産、小1の壁なども経験してきました。そのなかで結果論にはなりますが、自分らしく働くことをその都度選択できたと感じています。今日のトークセッションを通じて皆さんにも、自分らしく納得して生き方や働き方を選択していける、そんなきっかけになればと思っています。本日は、リスキリングがテーマですが、ライフステージと仕事、そして自分らしく幸せに働くことを中心にお話したいと思っています。

冨松愛子さん(以下、愛子さん):私はフリーランスで企業の広報をサポートする仕事をしています。広報の仕事は本当に多岐にわたります。戦略立てや、社内広報、企業の業務内容を外に発信するためにテレビや雑誌などにアプローチすることを仕事としています。プライベートでは、6歳と2歳の男の子がいます。私が独立したのは、2人目の妊娠のタイミングですので、今年で個人事業主になって3年目になります。

ストアカ講師みっちゃん先生(以下、みっちゃん先生):私はストアカで、『メモレコ』を教える講師をしています。メモレコというのは簡単にいうと手書きの動画で、グラレコよりももっと気軽に誰でもできる夫のメモから生まれた方法です。それの作り方を自宅からオンラインで生徒さんに教えることを仕事にしています。おうちでは、10歳・7歳・2歳の3人の子育てにバタバタしている毎日です。私の場合はもともと専業主婦を8年していて、その後ストアカの講師になり2年が経ちました。

山中さん:現在の日本では、出産妊娠と同時に仕事を辞める女性が約半数いるといわれています。旦那さんの仕事の都合や、ご自身の体調など仕事を続けたくても続けられない理由がそれぞれにあって、一旦家庭に入られるのでしょう。でも、「もう一度社会と繋がりたい」とか、「自分らしさを追求したい」という想いがある方は多いのではないでしょうか。
本日ご登壇いただいたお2人は、一歩踏み出されたということですが、どんなタイミングで第一歩を踏み出そうとしたのか、また、どのような準備を実際されたのかお話いただけますか?

愛子さん:私が第一歩を踏み出したのは2人目の子どもを妊娠したタイミングです。2人目をずっと望んでいたのですが、なかなか授かれませんでした。ですので、意識を変えて「もっと仕事を頑張ろう」と思って、転職をするために仕事を辞めました。そうしたら、なんとその後すぐに妊娠が発覚しました。

ほどなくして、つわりで体調も悪くなったので、正社員で週5日出勤することが物理的に無理になってしまいました。しかし、上の息子が保育園に通っていたので、働いている証明を出さないと退園になってしまいます。
そうなってくると選択肢は個人事業主しかなかったということなんです。

実は私、結婚と1人目の出産のときにも同様にキャリアチェンジをしてきました。2人目妊娠のときは心が自然と決まったタイミングだったなって思いますね。


みっちゃん先生
:私のタイミングは、3人目の子が7ヶ月の赤ちゃんのときでした。
ただ、私の場合は専業主婦だったので、そもそも何か独立しようとかフリーランスになろうという気持ちは全くなかったんです。

きっかけは、2020年の最初に出たコロナウイルスの緊急事態宣言。そのときちょうど私は臨月を迎えていました。
3人目は私のなかでは最後の出産にするつもりでいて、夫や上の2人の子どもたちも生命誕生の瞬間に立ち会って、家族で迎えるお産を思い描いていました。

それが全く違うことになってしまいました。誰も立会いもできないし、お見舞いにも来られない……。このコロナ禍が本当に大きなきっかけだったと思います。

「世の中、いつ何が起こるかわからないんだな」という事実がすごく腹に落ちてきて、自分に向き合うきっかけになりました。

この何が起こるかわからない世の中、「私はどう生きたいんだろう」「このまま子育てだけをしたいんだっけ?そうじゃないよな」と、自問自答した結果、3人目が生後7ケ月になった2021完璧を求めすぎてしまうところがあるので、年の元旦に「今年は変わるぞっ!」と決意をしました。

でも、当時はメモレコもしてなくて、私には何もなかったので、まずはアウトプットをすることから始めてみました。
音声配信でただ自分の話をするだけですが、赤ちゃんを抱っこしながら「皆さんこんにちは」って話して、1人でアウトプットをすることから始めました。すると、それを聞いてくれる人が1人また1人と増えてきたんです。
この音声配信が、今の私につながる原点でした。

山中さん:お2人ともすごい行動力ですね。踏み出すときにした準備などはありますか?

愛子さん:今振り返ると、私の場合は3つあると思います。まず1つ目は家族への相談です。そもそも体調が悪かったので、周りへどのようなサポートを頼むのか、加えて収入面のことなども家族で深く話し合いました。

2つ目はTwitterを開設しました。やっぱり発信が大事だと思ったので、開業届を出すタイミングで真っ先にSNSには取り組みました。

3つ目は人材紹介会社に登録しました。
なぜかというと私はずっと正社員で広報職をしてきたので「フリーランスで広報の仕事が、そもそも世の中にあるのか」ということが疑問でした。ですので、フリーランスに仕事を紹介する紹介事業者のところに相談にいきました。

みっちゃん先生:私は、完璧を求めすぎてしまうところがあるので、あえて準備しすぎないようにしました。何が必要か考え始めると「あれもしなくちゃ、これもやろう」という風になってきて1人で散々見えないハードルを上げてしまうところが私の性格的にあって。

ですので、何も考えずにまずはやってみるということを意識しました。そして、始めてみた先で必要なことをその都度クリアしたり、出会った人に色々なことを教えてもらえました。あとから振り返ってみると「このまんまの自分でやってみても大丈夫」と感じた記憶があります。

山中さん:確かに行動を起こさない限り何も進んでいきませんよね。まずは、やってみる手段がSNSであったり、セミナーやコミュニティに参加することからでもいいと思います。ちなみに私も、急にフリーランスやパラレルワーカー、社長になったわけではありませんよ。

会社に時短勤務で契約社員として勤めながら、残りの時間をフリーランス案件や副業を受けながら徐々に仕事の割合を変えていきました。働き方は一つではないので、今勤めている会社にちょっと相談してみるっていうのはありかなって少し思いました。

子育てと仕事の両立。「こうしなければいけない」当たり前の基準を見直して

フリーランスの広報として働く冨永愛子さん。プライベートでは6歳と2歳の男の子のママ。

山中さん:お2人は今どんな働き方をしていますか?子育てをしながら何時間ぐらい仕事しているとか、時間管理の工夫などがあれば教えてください。

愛子さん:私は基本在宅で仕事をしていて、広報の戦略立案や社内の広報担当者の育成などパソコンの前でできる作業もあれば、クライアントさんの会社に訪問することもあるので、だいたい週3在宅で週2外に出ているイメージです。他には、広報が集まるコミュニティの主宰や講演会などもあるので土日含めて稼働することもあります。

保育園のお迎えが5時半ですので、それは守りたいと思っています。家に着いてから子どもの世話に家事にと本当に戦闘タイムなのですが、正社員のときは保育園のお迎えが6時半とかだったので、その時と比べると今は少しだけ心の余裕はありますね。

フリーランスは1人で仕事をしていることが多いので、自分がどれぐらい仕事するか、収入も稼働量も含めてコントロールしやすいです。ただ、時には子どもが寝た後に仕事をすることもあります。仕事には波があるので、稼げるときにはしっかりと稼いでおきたくて。

みっちゃん:私の場合は子どもたちを小学校へ送り出して、末っ子を保育園に送ったら、その帰り道に食料の買い出しをして自宅に戻ったらまずは家事を終わらせます。

自宅をスッキリさせて10時ぐらいからストアカで講座をしたり、それ以外の部分では制作をしています。制作も家だと進まないこともあるので外に出てカフェなどでやることも多いです。

でも、こんな今のような働き方が一番ありがたいと思うのが、子どもの病気や学級閉鎖のときです。これって、子どもが3人いると本当に頻発するので、自宅で仕事ができるのは本当に助かります。

山中さん:お2人とも始められて2年や3年ということで、少しずつ今の生活に慣れてきてるとは思いますが、慣れてきてるからこそ継続していたり、スキルアップすることに対して普段努力されていることや、工夫していることはありますか?

愛子さん:まず、育児と仕事を両立するために努力してることは、「こうしなければいけない」と思う自分の中の当たり前の基準を下げることを常に意識しています。

うちは男の子なんですごくヤンチャなんですけどYouTube観ている間はおとなしいので、ここぞというときには観せてしまっていたり、おかずもお惣菜に頼ったり。なかなか寝てくれなくて睡眠時間が気になることもありますが「元気ならいいか」と(笑)
仕事をフリーランスでやり続けるために努力してることは、常に感謝の気持ちを持って、きちんと成果をお返しすることを大前提に意識しています。

超当たり前のことのようですが、私のようなフリーランサーの場合は企業との個別の契約になるので、満足いただける仕事をしなければ契約解除されてしまいますし、誠実に1つ1つの仕事に向き合うことが一番大切だと感じています。

他には、SNSやブログを使って発信することを努力しています。
発信は継続がやっぱり難しいと感じています。ですので、自分のなかでルール化して、しっかりと自分自身のお尻を叩いてあげる。本当に自分の気持ちで続けるしかないので、やはり努力が必要になってくると思いますね。

山中さん:まだお子さんも小さくて子育ても大変だと思いますが、実際何か心折れそうになることってありますか?特にフリーランスだと頼れる上司もいないし、責任取ってくれる人もいないし、何かあった時に相談したり、泣きつく先がないっていうのはありますよね。

愛子さん:私は結構メンタルが強い方なので(笑)心が折れそうになったことはないのですが、でも仕事と育児の両立で悩むことは本当に多いですね。子どもが熱を出したときの仕事の調整も毎回すごく悩みます。

「絶対に自分でその仕事を終わらせなきゃいけない」という感覚は、フリーランスになってから強くなったと思います。もしかしたら、まだ「当たり前基準」が高いのかもしれません(笑)。

みっちゃん:私は心折れそうになることばっかりですよ(笑)。子どもたちに何か問題が起きたりすると自分のことが全く進まなくなってしまいますし。でも、最近はこれって全部必要だから起きてるんだなっていう捉え方になってきたんですね。

葛藤とか壁って捉え方を変えるだけで、私がさらにステージアップするための出来事なんじゃないかって考えるようになると「よしやってやるか!」みたいな気持ちになってきて。乗り越えられたら、また自分の自信にもなっていくので、全ての出来事は「良くなるために起こっている」と捉えるようにしています。

結果を求めるよりも、まずは目の前のできることから始めてみよう

みっちゃん先生が自ら描いたメモレコで自己紹介。

山中さん:仕事のなかで楽しさを感じるのは、どんな瞬間ですか?

愛子さん:私はたくさんありますね。例えば、イベントなどもさせてもらうのですが、忙しいのはもちろんですが、すごく達成感がありますよね。そして、フリーランスだからこそ、私に仕事を依頼してくださる方がいるので、人と人との繋がりがあって、すごく心温まる瞬間をいつも感じさせていただいています。

山中さん:今日お話を聞いていて、コミュニケーションから生まれてくるものが本当に多いのだとすごく感じました。

今リスキリングというワードだけが流行っていて「何をやったらいいのだろう」「私の好きなことって何」とか「何だったらできるの」など、ご質問をいただくことが多いのですが、お2人の話を聞いていると、「とにかく目の前やることをやる」「できることまずはやってみる」ことが大切なのだと感じました。

そして、そのなかで勉強できることをインプットして、合わせてどんどんアウトプットもしていくことによって相乗効果が生まれていき、結果今の形になっているのでしょうね。
最後に、これから一歩踏み出す方へアドバイスをお願いできますか?

愛子さん:私は今フリーランス3年目ですが、本当にフリーランスになってよかったと思っています。皆さんも同じようにキャリアや気持ちの変化のタイミングは必ずどこかでくると思います。今回のトークセッションに参加されていること自体が一つの学びの変化だったり、きっかけになるのではないでしょうか。

どんなことでも「できない理由」「やらない理由」は自然と浮かんでくると思います。でも、できない理由を考えるのは少し横に置いて、できる可能性があるとしたら「どういう形だったらできるかな」と考えるようになると、きっと踏み出せるきっかけになると思いますので、よかったら心がけてみてください。

みっちゃん:私はもともと「スキルを身に付けてお金稼ぐぞ」みたいなスタートではありませんでした。本当にメモレコがただただ楽しかったんです。楽しいことを発信し続けていたら「こういうの作れますか?」とか「作り方を教えて欲しい」と、お声をいただけるようになりました。

ですので、最初は楽しいことや自分が夢中になれることを1日5分ぐらいから始めてみるのが私はおすすめです。5分やろうと思うと、それが10分、15分、30分とできるようになるかもしれません。まずは、意識的にその5分を作ることをやってみると、何かに繋がっていくと思います。
結果を求めることよりも、まずは経験を積んでいく感覚でやっていかれたらいかがでしょうか。

山中さん:お2人とも、ありがとうございます。すごくリアルにこれまでのあゆみをお聞かせくださいました。何にどう生かされるかは分からなくても、とにかく今は時間を大事にして、経験を積んでいくことが大切なのだと私も感じました。結果は、きっとあとからついてくるのでしょうね。
働き方の選択肢はさまざまな形があって、何がいいかは自分の志向次第だと私も思います。
正社員が全ての人にとっていいわけではないし、フリーランスはフリーランスのメリットがあるけど、もちろんデメリットもあるかもしれません。
大切なことは、その道を自分が選択して、ベストだと思って進んでいけるか、納得感を持って経験を積んでいけるかどうかです。振り返って「これでよかった」「頑張ってよかったな」と思えるように、皆さんには、その場その場で頑張って経験を積んでいただきたいなと思っています。


――山中泰子さん、冨松愛子さん、みっちゃん先生、素敵なトークセッションをありがとうございました。

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ストリートアカデミー株式会社 (https://corp.street-academy.com
2012 年 7 月設立。「まなびの選択肢を増やし、自由に生きる人を増やす」をミッションに、個人向けに教えたいと学びたいをつなぐまなびのマーケット「ストアカ」を運営。法人向けにはオンラインLIVEセミナーを法人研修や企業内大学向けに納品する「オフィスク」を展開。

■「ストアカ」について (https://www.street-academy.com
ストアカは、教えたいと学びたいをつなぐまなびのプラットフォームです。累計受講者数 118 万人、講座満足度 97.5 %でレビューも多数掲載。あらゆる方が安心して質の高いレッスンを受けられるサービス運営を目指しています。学びたい方は、趣味やビジネススキルなど全 480 ジャンルから学びたいものを 1 回から気軽に学べます。教えたい方は、自分のスキルや経験を教えるレッスンやセミナーを自由に開設できます。オンラインで簡単にレッスンが開催できるZoom連携、月額課金、カスタマイズレッスンや時間制相談の受付など、多様な形の教えるを実現する機能を提供しています。

■株式会社QOOLキャリア(https://career.qo-ol.jp
2020 年 12 月設立。QOOLキャリアとしての支援活動は 2019 年から開始し、「キャリアを諦めることなく、素晴らしい経験のある方が必要とされる環境に出会うお手伝いがしたい」という想いで女性の転職支援サポートをしています。また、リスキリングで叶える私らしいスタイルを応援するメンタリングサービス「QOOLメンタリング」も新たに開始。マンツーマンでスキルアップと転職をサポートします。
QOOLメンタリング:https://mentoring-career-qo-ol-jp.studio.site


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