ピラティスとヨガの違いは?それぞれの特徴と向き・不向きについて
手軽に取り入れられるエクササイズとして人気の「ピラティス」と「ヨガ」。なんとなく何をするかはイメージできても、具体的に2つの違いを答えられない人も多いのではないでしょうか。
「両方ともマットの上でストレッチするだけでは?」と思う人もいるかもしれませんが、この2つは似ているようでまったく異なるものなのです。
そこで今回はピラティスとヨガの違いを詳しく紹介します。どちらを始めようか迷っている人は、ぜひ参考にしてくださいね。
ピラティスとヨガの違い①:発祥
まず、ピラティスとヨガのそれぞれの発祥から紹介します。それぞれの成り立ちや歴史を知ることで、2つが根本的に違うことがわかりますよ。
◆ピラティスの歴史
ピラティスは、ドイツ人のフィジカルトレーナー「ジョセフ・H・ピラティス」によって作られたエクササイズです。もともと病弱だった自身の体を改善するために考案し、その後、負傷したドイツ軍兵士の身体強化や機能改善のためのリハビリへと発展しました。
1920年代にアメリカへ渡ったピラティス氏は、自身が考案した「ピラティス・メソッド(コントロロジー)」をもとにしたエクササイズをダンサーやバレリーナ、体操選手など多くの著名人たちに指導します。
とくにアメリカンダンスやモダンダンスのダンサー、振付師達がこぞってピラティス氏から学び、治療を受けていたため、口コミによってダンサー達の間で広まっていきました。
それから数十年の時を経て、1990年代にアメリカの女優や著名人の間で支持されたことから一気に普及し、今日のように一般的なワークアウトとして実践されるようになりました。
◆ヨガの歴史
一方、ヨガは約4500年前(紀元前2500年)頃の古代インド発祥といわれています。
インダス文明の遺跡『モヘンジョ・ダロ』から、人があぐらをかいている「座法」や「瞑想」をおこなっている出土品が見つかっており、当時の修行法として存在していたと考えられています。
さらに、ヨガにまつわる最古の古典文献「ヨーガ・スートラ」では、瞑想と座法を中心とした内側から自分を見つめ、悟りを開くための方法が紹介されています。12~13世紀頃、それまでの瞑想と座法に「アーサナ(ポーズ)」と「プラーナヤーマ(呼吸法)」が加えられ、現在、もっともなじみ深いハタ・ヨガの原型ができました。
ハタ・ヨガはアーサナ(ポーズ)と呼吸法と合わせることで自分を客観的に見つめ、心身のバランスを整えるものとして、今では世界中で多くの人が実践しています。
ピラティスとヨガの違い②:やり方
続いて、ピラティスとヨガのやり方の違いを紹介します。どちらもヨガマットを使用するため、一見似ていると感じやすいですが、その内容はまったく異なります。
具体的に、どのような部分が違うのかをみていきましょう。
◆ピラティスのやり方
「動く瞑想」ともいわれるピラティスは、ヨガのようにひとつひとつのポーズで静止するのではなく、常に動きながらエクササイズをおこないます。全身・上半身・下半身それぞれに基本的なポーズがあり、そのどれもがインナーマッスルの強化を目指し、姿勢の歪みの改善を意識したものとなっています。
また、ピラティスにはヨガと同じようにマットの上でおこなう「マットピラティス」と、専用マシンを使う「マシンピラティス」の2種類あります。
マシンピラティスはスタジオに通って本格的にピラティスに取り組みたい方におすすめですが、自宅で気軽に始めたい方は、マットピラティスから取り組んでみましょう。
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◆ヨガのやり方
ヨガは呼吸に合わせてゆっくり伸びやかに動き、それぞれのポーズで静止するのが特徴です。
ヨガにはたくさんのポーズがあり、正しい呼吸法と組み合わせて瞑想状態に近づけることで、体をほぐしながら心身のバランスをとります。また、ヨガの動きで大切なのは、筋肉に力を入れるのではなく長く伸ばすようにキープすることです。
ゆったりとリラックスしながらしなやかな筋肉を身につけることで、怪我の予防などにも役立ちますよ。さらにヨガマット1枚分のスペースさえあれば、どこでも好きな場所で実践できるのも魅力といえるでしょう。
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ピラティスとヨガの違い②:呼吸法
ピラティスとヨガの効果を最大限引き出すために重要となるのが「呼吸法」です。目に見えてわかるものではありませんが、実は呼吸法にも大きな違いがあります。
ピラティスとヨガのそれぞれの呼吸法を詳しくみていきましょう。
◆ピラティスの呼吸法
ピラティスでは、胸式呼吸と腹式呼吸の2つを合わせた独自の呼吸法「ラテラル呼吸」を用います。
ラテラル呼吸での胸式呼吸の方法は、鍛えたいパーツを意識しながら、鼻からゆっくり息を吸い込みます。吸い込んだ空気で肋骨(ろっこつ)を横方向に膨らませて、肩甲骨が少しずつ広がるようなイメージでおこないましょう。
息を吐くときは、口から細くゆっくり吐き出します。腹筋に力を入れて肋骨を閉じるような感覚です。このように胸式呼吸をおこなうことで『交感神経』が優位になるため、身体が活性化してパフォーマンス向上やストレス解消に期待できるといわれています。
◆ヨガの呼吸法
ヨガでは、吸い込んだ息をお腹に取り込む「腹式呼吸」をおこないます。まれに胸式呼吸や特殊な呼吸法を使うこともありますが、メインは腹式呼吸となっています。
腹式呼吸は、鼻から吸い込んだ息をおへその下の方にある丹田(たんでん)に貯めるイメージでお腹を膨らませます。息を吐くときはお腹を凹ませながら、体内の悪いものをすべて排出するように、吸うときよりも時間をかけて吐き出します。
また、ピラティスにもいえますが、ヨガをおこなうときは呼吸を止めないことが大切です。ついポーズに集中していると、呼吸を忘れてしまうことも少なくありません。とくに始めたての頃は、意識して呼吸するようにしましょう。
ピラティスとヨガの違い③:目的と効果
では次に、ピラティスとヨガの目的と効果について紹介します。どちらもさまざまな効果が得られますが、自分のレベルに合わせて無理なくおこなうことが1番重要といえるでしょう。
◆ピラティスの目的と効果
ピラティスはインナーマッスルを鍛えることにフォーカスし、体幹を安定させることを目的としています。体幹トレーニングや身体機能の改善としてのエクササイズがメインになるため、「ボディメンテナンス」という捉え方がわかりやすいかもしれません。
ピラティスでおこなう動きでは、関節のポジションを正しく維持するための筋肉を鍛えるため、姿勢の改善に効果的です。姿勢を正しく保てる筋肉作りをすることで、猫背や肩こり、腰痛の解消にも期待できますよ。
また、ヨガに比べて動きが多いので、食生活や他の運動と組み合わせてダイエットに活かすなど、理想の体づくりが目指せるのもメリットです。
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◆ヨガの目的と効果
ヨガは自分の内側を見つめ、心と体のバランスをとることを目的としています。筋トレよりも瞑想・マインドフルネスとしての要素が強く、精神面へのアプローチによるリラックス効果を得られるのが特徴です。
ヨガを通じて自分の内側を見つめることで、秘めた可能性に気付けたり、ポジティブな気持ちになったりすることもあるでしょう。また、ヨガのゆったりとした動きは筋肉の柔軟性を高めるため、怪我の予防や健康的な生活を送る手助けになります。
ピラティス同様、痩せるためのエクササイズではありませんが、自律神経を整えることで暴飲暴食を防ぎ、筋肉をつけることでダイエットにもつながるといわれていますよ。
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ピラティスとヨガ、どっちが向いている?それぞれの選び方
ここまで、ピラティスとヨガの違いについて詳しく紹介してきました。「それぞれの違いはわかったけど、どちらが私に向いているの?」と思う人もいるかもしれません。
ここではピラティスとヨガ、それぞれに向いている人の特徴をまとめました。どちらがご自身に向いているか悩んでいる人は、選び方の参考にしてみてくださいね。
◆ピラティスが向いている人
なまった体を引き締めたい、美しいボディラインを手に入れたい…と思っている人は、ピラティスで体の深部から鍛えましょう。
ピラティスに向いている人は、以下のような人です。
✅ 健康的に身体を鍛えたい
✅ 姿勢の歪みを解消したい
✅ ボディラインを改善したい
ピラティスはヨガよりも動きが多く、はじめはきついと感じるかもしれません。ですが、あきらめずに継続することでしっかりとインナーマッスルが鍛えられ、健康的な身体作りができますよ。
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◆ヨガが向いている人
運動不足で体が硬い人や、体だけでなく心のバランスもとりたい人にはヨガがおすすめです。ヨガにはたくさんのポーズや流れがあるので、色々試して自分に合うヨガを見つけてみるのも楽しいですよ。
ヨガが向いている人は、次のような人です。
✅ 心身ともに健康になりたい
✅ リラックスしたい
✅ 瞑想に興味がある
ヨガには体の疲れを癒したり、ポジティブシンキングになれたりとさまざまなメリットがあります。「急に激しい運動はしたくない…」という人でもできるヨガもたくさんあるので、ぜひチャレンジしてみてくださいね。
ちなみに、ピラティスにはヨガのポーズがたくさん出てくるので、ヨガの動きを覚えておけば、ピラティスに切り替えたときにスムーズに動けるようになりますよ。
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迷った時は両方体験してみよう!ストアカのレッスンでチャレンジ
どちらが自分に向いているのかわからないときは、両方やってみましょう!最近ではピラティスやヨガのYouTube動画や本などもたくさん出回っていますが、1人ではコツが掴めずに挫折する人も少なくありません。
そこでおすすめなのが、オンラインレッスンです。オンラインレッスンでは、講師や他の受講生とリアルタイムでつながりながら実際に動いていきます。わからないことは講師に直接質問できるので、1人よりも効率よく取り組めますよ。
ここからはピラティス・ヨガ初心者さんにおすすめのストアカのオンラインレッスンを紹介していきます。どのレッスンも1回だけの体験もOKで、初心者でも心配ありません。気になるレッスンがあれば、ぜひチェックしてみてくださいね。
▼【初心者歓迎 朝ヨガ】硬さほぐす習慣/快適アーサナ解説/オンライン
ストアカで人気の朝ヨガクラスです。朝60分のヨガで1日をスッキリ気持ちよくスタートさせましょう。レッスンは少人数制で、テーマは受講者の悩みや体調によって決まるので、無理せずマイペースにおこなえますよ。
また、動きのポイントや呼吸法を講座のはじめに教えてもらえるので、参加前に難しく考えなくて大丈夫です。ほかの人に見られたくない場合はカメラをオフでの参加も可能です。「ヨガを習ってみたいけど、人前でやるのは恥ずかしい」と感じている人にもおすすめのレッスンです。
▼【夜ヨガ】おやすみ前の夜ヨガ(安眠・自律神経調整・リラックス)
元フィギュアスケート日本代表のヨガ講師から学ぶ、35分間の夜ヨガです。頑張った1日の疲れを夜ヨガでスッキリほぐしませんか?こちらの講座では、ゆったりとしたストレッチとヨガを組み合わせた動きで、心も体もリラックスモードへと導きます。
参加はすっぴん・部屋着・ベッドの上からでもOKです。夜のゴロゴロしている時間をヨガで有意義に過ごしてみましょう。レッスン中は1人ずつアドバイスがもらえるので、「ポーズのとり方が合っているのかわからない…」と悩むことなく取り組めますよ。
▼【オンライン】ピラティスでしなやかな美しい身体を♡
インストラクター歴10年、元ミュージカル俳優の講師から学ぶオンラインピラティスです。1回60分間で、シンプルな動作と呼吸で全身をくまなく動かしていきます。自分のレベルに調節しながらしっかりと体が動かせるので、気持ち良い汗をかくことができますよ。
また、こちらのレッスンは朝と夜のそれぞれの時間帯から都合に合わせてお選びいただけます。実際に参加した人からは、「先生がハキハキしていて、クラスの内容も雰囲気もとてもいい」「参加しやすい」などの声が届いていますよ。
▼全身を整える【ピラティスでアンチエイジング】
初心者から経験者まで、3つのクラスから選べるピラティスレッスンです。腹筋や骨盤底筋、背骨など、フォーカスする部分が毎週変わるので、気になるパーツを選んで受講できるのもポイントです。
こちらのレッスンは1人1人とコミュニケーションをしっかり取りながら進んでいくため、長くピラティスを楽しみたい人にもおすすめです。予約が取りづらいと人気のピラティススタジオ「Lotus Flower」の代表を務める講師から直接学べる貴重なレッスンなので、気になる人はぜひ体験してみてくださいね。
▼【朝活☆オンライン】ヨガ&ピラティスで全身を整える!「朝トレ」
日替わりメニューから選べるヨガとピラティスのオンラインレッスンです。朝活にぴったりな45分間の講座で、効率よく全身を整えましょう。こちらのレッスンの講師はヨガ・ピラティス・ダンスのインストラクターなので、身体の動きをさまざまな角度から指導してもらえますよ。
ヨガレッスンには「アシュタンガ・ヨガ」と「ヴィンヤサ・ヨガ」の2種類あり、ほかにも「ソマティクス」という脳本来の機能を取り戻し、固まった体をほぐすエクササイズのレッスンもあります。曜日によって受けられる内容が違うので、ぜひチェックしてみてくださいね。
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おわりに
今回は、ピラティスとヨガの違いについて詳しく紹介してきました。人によって向き不向きがあるため、どちらの方が良いかはやってみて実感するしかありません。どちらも運動不足な人でも取り組みやすいので、この機会にはじめてみてくださいね。
1人でやってみても動きや呼吸のコツがわからない場合は、オンラインレッスンを活用してみましょう。今回紹介したストアカのオンラインレッスンは、すべて1,000円台で気軽に体験できますよ。ピラティスやヨガを日常に取り入れて、心身ともに健康的な日々を過ごしましょう。
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