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これからの学びの場は、どう進化していく? |先生交流会2025 トークセッション

2025年1月25日、ストアカで活躍する先生たちが一堂に会する「ストアカ先生交流会」を開催しました。全国から集まった講師の皆さまが、それぞれの経験や知見を共有し、学びの未来について熱く語り合う貴重な機会となりました。

本交流会の目玉となったのは、ストアカン・オブ・ザ・イヤーを獲得した3名の先生方にお話を伺うトークセッション。
オンラインとオフラインの融合、AI技術の活用、コミュニティの重要性——
「学び」の在り方が大きく変わりつつある今、先生たちはどのように対応し、どのような未来を描いているのでしょうか?

「これからの学びの場は、どう進化していく?」というトークテーマで、ストアカを運営するストリートアカデミー株式会社代表の遠田がお話を伺いました。

<ご登壇いただいた先生方>
■キッチンが楽しくなるオンライン料理教室 いとえり先生
先生ページ:https://www.street-academy.com/steachers/196974
・美味しく手早く簡単に!コスパ◎で保存もできる料理を目指してオンラインレッスンを開講し、2ヶ月で全講座ランキング1位を獲得。
・レシピ書籍は楽天ブックス和食・おかずカテゴリ週間1位を記録。
・多数のメディア出演やレシピ・商品開発、児童館などの公共施設での料理教室、企業の福利厚生研修など様々な分野で活動。

■あなたの業務をスマートに「ITの町医者」 岩間美香先生
先生ページ:https://www.street-academy.com/steachers/272299
・会社員時代にプログラマー・営業・サービス企画・プロジェクトマネジメントを経験し、運用改善や効果分析などを担当
・複数部門の折衝を通じて業務効率化とリスク管理を実践
・のべ4,000人以上へのレクチャーや今まで培ってきた経験に基づき、課題解決やスキル習得を目指す方に必要な知識を伝授

■魅力UPコンサルタント🌈外見ブランディング はっとりあいこ先生
先生ページ:https://www.street-academy.com/steachers/490068
・お客様の魅力を引き出し形にするのが特技のメイク講師・ファッションアドバイザー
・ホテルでのコンシェルジュやミセスコンテストのメイク担当を経験
・顔タイプ診断アドバイザー1級・骨格・心理士など多くの資格を保持
・バランスメイク・パーソナルカラー診断・自分バランス骨格診断など魅力を引き出す講座を多数開講

―遠田
岩間先生は、今後の学びの場がどう変化すると考えていらっしゃいますか?

ストリートアカデミー株式会社代表の遠田

―岩間先生
「学び」というものを私なりに解釈すると、大きく3つの段階に分けられると感じています。
まず最初は、知識を得たり理解を深める段階です。いわゆる座学の部分ですね。次に、その知識を自分のものにするための練習や繰り返しの作業があります。知識を実際に使ってみることで、自分の中に定着させていく段階です。そして最後に、完全な実践ではないかもしれませんが、実際の場面に近い形で経験を積むことで、一歩先に進む「越える」過程です。この最後の段階が、学びを本当に身につけるための重要なステップだと思っています。

最近では、動画やAIコンテンツがこの「知識の習得・理解」の部分をかなりサポートしてくれています。SNSや動画コンテンツも含めて、自動的に情報を得られる環境がどんどん広がっています。これらのコンテンツは今後も増え続けるでしょうし、学びの市場としても重要な役割を担うでしょう。ただし、練習や反復、そして実践を通じて一歩を踏み越える部分に関しては、まだ発展途上だと感じています。この部分は単に知識を得るだけではなく、自分で体験し、挑戦していく必要があるからです。だからこそ、反復練習ができるコンテンツや、それをサポートする仕組みがこれからの学びの場では求められると考えています。

特に最後の「越える過程」は、一見簡単そうに見えても、多くの人がなかなか踏み出せない部分です。生徒さんも、「もう一歩踏み出してみよう!」という勇気が出なかったりします。スポーツの世界ではコーチが背中を押してくれることがよくありますが、学びの場でも同じように、背中を押してあげる存在や仕組みが重要になると思います。こうした取り組みが進むことで、ただ知識を得るだけでなく、実際に行動に移し、経験を通して学びを深める場が今後さらに広がっていくのではないかと思います。

岩間 美香先生

―遠田
なるほど。職場だとOJTという形で教えたりサポートしたりする人がいるのですが、イメージ的にはそういった立場の人に、ストアカの先生がなる、ということでしょうか?

―岩間先生
そうですね、私も同じように感じています。私はビジネス系の講座を開講しているのですが、実際に企業のマネージャーさんが部下の方を連れて講座を受講させるケースもストアカではよくあります。そういった場合、まさにOJTの一環として活用されていると感じますね。講座の中では、マネージャーさんが見守る中で、受講者が実際に自分でやってみる時間をあえて設けることもあります。私がその場にいないような形で、受講者自身が自分の力で進めることで、より実践に近い形の学びを提供することを意識しています。

―遠田
企業でも会議室にこもって講義を受けるという形式よりも、現場で実践しながら指導を受けるOJTのスタイルが主流でしたよね。でも最近は、OJT自体を取り入れる企業が少なくなってきた印象があります。新人研修はあるとしても、自分のキャリアをさらに築いていこうと思ったときに、OJTの役割を担う人やチューターのような存在が社内にはいない、というケースも多いのではないでしょうか。そうなると、外部に頼ってスキルを磨く人が増えていくと思いますし、ストアカの先生方がまさにその役割を担っていけると良いですよね。実践的なスキルを学べる場として、ストアカの講座がますます重要になっていくと感じます。

―岩間先生
特に、ストアカの講座は、中堅ビジネスマン以上の方々に向けた内容が多い印象があります。これからビジネスを拡大しようとしている方や、停滞したビジネスを立て直したいと考えている方にとって役立つ講座が多いんですよね。そういった実務に直結する知識やスキルを提供できる先生方が、企業の外部チューターとして関わることは、非常に効果的だと私も思います。

―遠田
確かに、社内のリソースだけでは限界があることも多いですよね。特に中堅クラス以上になると、日々の業務に追われて新しい学びの機会を見つけるのが難しくなったり、自分の成長をどう進めていけばいいのか迷うこともあります。そういうときに、ストアカの先生方のような外部の専門家がチューター的な立場で関わってくれると、新たな視点が得られて、停滞感を打破するきっかけになると思います。

続いて、いとえり先生にも同じ質問をしたいと思います。
とくに、料理ジャンルは色々なコンテンツがこれからもっと増えてくると思うのですが、先生はオンライン料理教室という観点でこれからの学びの場は、どう進化していくとお考えでしょうか?

いとえり先生

―いとえり先生
料理に関する知識やレシピって、これからもどんどん世の中に出てくると思いますし、今の時点でもすでにたくさんのコンテンツがありますよね。AIも進化していて、「レシピ考えて」とか「献立作って」って頼めば、ChatGPTがいくらでも出してくれると思います。でも、オンライン料理教室だからこそできることって、もっと気持ちの部分に訴えかけることなんです。ライブレッスンならではの、「今やるぞ!」っていう気持ちをぐっと引き上げる、そういう心理的な部分は、まだAIにはできないことだと思うんですよね。だから私は、受講者の方が自然とやる気になるようなコンテンツを提供していきたいと考えています。

実は、私の今年のテーマは「心の中に松岡修造さんとアニマル浜口さんを共存させる!」なんです(笑)。もう「気合いだ!」っていう(笑)。
そんなふうに、私自身がレッスンの中で引っ張っていくことで、ただのレシピを教える場ではなくて、ラジオみたいな面白さもあって、「この先生だから聞きたい!」って思ってもらえるストーリーも提供したいんです。そういう心理的な刺激を与えられるのは、人間ならではの強みだと思いますし、AIには出せない部分ですよね。だからこそ、オンライン料理教室にはまだまだ可能性があると感じています。

―遠田
ありがとうございます。
すでにいとえり先生はそんな感じ(松岡修造さんとアニマル浜口さんを共存させているようなパワーがある方)だと思っているのですが…

―いとえり先生
でも、これって実は私自身の課題だとも思っているんです。というのも、自己開示があまり得意じゃないんですよね。過去のエピソードとか、もっとみんなと共感できるような話をすることが大事だなとは感じているんですけど、なかなかうまくできなくて。他の人は自然とできているなって思うことが多くて、たとえばインフルエンサーの方たちって、自分のストーリーを語るのが本当に上手ですよね。

一方で、ストアカの先生って「先生」という立場になるので、どうしても自分の弱い部分をあまり見せない、という意識が働くと思うんです。プロとしての自覚というか、ちゃんと教えなきゃっていう気持ちもあるんですけど。でも結局、「この先生にどうしても習いたい!」って思ってもらえるのって、その先生自身のストーリーに共感してもらえるかどうかだと思うんです。技術や知識も大事ですけど、その人の背景や思いに触れることで、「この先生から学びたい!」って感じてもらえるんじゃないかなと。
だからこそ、私ももっと自己開示できるようになりたいって思っていて。次こそは、心の中に松岡修造さんとアニマル浜口さんをしっかり宿して(笑)、気合いと情熱で、自分のストーリーも伝えていけるように頑張りたいです!

―遠田
同じ質問をはっとり先生にお伺いしたいのですが、その前に、先生には違う軸で1点お話しいただきたいと思います。
はっとり先生は、先生としてのご実績はもちろん、ストアカで受講した回数も累計で300回くらい受講していらっしゃいますよね。
教えながら学んでいる、いわゆる【スキルシェア】を体現している先生なので、まずはそのあたりのエピソードをシェアいただけるとありがたいです。

はっとり あいこ先生

―はっとり先生
自分の可能性を広げるために、さまざまな学びを取り入れてきました。特に、講師としての活動を本格的に始める前は、「どのように伝えれば受講者にとって分かりやすく、実践的な学びになるか」を模索しながら、多くの講座を受講していました。

その中で、特にSNS発信の重要性に気づいたのが大きな転機でした。それまでは、「自分を発信すること」に苦手意識がありましたが、中川 賢子先生のInstagram講座を受講したことで、「講師として、自分の価値をどのように伝えるか」を考えるきっかけになりました。以来、発信を続けることで、「この先生なら学んでみたい」と思っていただける方が増え、講師としての信頼にもつながっています。こうした信頼は一朝一夕で築けるものではなく、時間をかけて育ててきたからこそ、今の形になったと感じています。

また、講座運営に関しては、市川 達也先生の「講座ページの書き方」や、大塚 真理先生の「飽きさせない講座の組み方」に関する講座を受講し、講座の構成や伝え方をブラッシュアップしてきました。特に、受講者が飽きずに楽しめる工夫を学んだことは、現在のレッスンにも活かされています。

―遠田
なるほど。ストアカの先生になるためのスキルは、ストアカで学んだといっても過言ではない、ということですね?

―はっとり先生
そうですね。私の本業であるイメージコンサルタントの専門知識や技術は外部で学びましたが、それを「どのように伝えれば、受講者にとって分かりやすく価値のある学びになるか」を考える上で、ストアカでの学びはとても役立ちました。特に、講座運営のノウハウや受講者への伝え方を学ぶことができたのは、大きな収穫でした。

―遠田
ありがとうございます。では、今回のテーマである「学びの場はどう進化していくか」について、はっとり先生はどうお考えでしょうか?

―はっとり先生
今後、対面の講座がさらに求められるようになると感じています。直接会うことで得られるリアルな体験や、個別に細かいアドバイスができるメリットは大きいからです。一方で、オンラインの需要も依然として高く、特に遠方や海外在住の方からのニーズが増えています。実際に、海外在住の日本人の方々から「日本のメイク技術を学びたい」というリクエストをいただくことも多く、国を超えた学びの場としてオンラインが果たす役割も重要だと実感しています。

また、ストアカには多様な専門分野の先生がいらっしゃるので、今後は講師同士のコラボレーションを通じて、より幅広い学びの場を提供できたら面白いなと考えています。例えば、「外見ブランディング×ビジネススキル」のように、異なる専門性を掛け合わせることで、より実践的で価値のある学びを提供できる可能性があると思っています。これからも、講師としての活動の幅を広げながら、新しい学びのスタイルを探求していきたいです。


ストアカはこれからも先生方と共に、学びの場をアップデートしていければと思います。

ご登壇いただいた先生方、ありがとうございました!

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