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副業占い師で成功する秘訣とは?趣味の占いを副業にした2人の先生に聞く「占いを仕事にするということ」

480あるストアカの学びのジャンルのなかでも、30代、40代の女性ユーザーを中心に人気を集める「占いの講座」。現役の占い師や経験豊富な講師から、占いのスキルを学ぶことが出来ます。占いのスキルは、2020年のコロナ禍以降、自宅で出来る副業としても注目を集めており、仕事にすることを目標に受講する生徒ユーザーも多いとか。

そこで今回は、実際に副業の占い師としても活動経験があり、現在も会社員として仕事をしながら、ストアカで占いを教えているaco先生とKagimoto Yuki先生をお迎えして、副業と占いについてのお話を伺いました。

占いを副業にするまでの経緯、本業との両立や副業のメリット、また、これから勉強や副業を始めたい方へのアドバイスなど、ご自身の経験を交えながらお聞かせくださいました。

占いの仕事に興味がある方や、ストアカで占いの講座を受けてみたい方、また副業を始めてみたい方にも参考になるインタビューになっています。ぜひご覧ください。




今回インタビューにこたえてくれた先生方

aco先生
 本業はキャリアカウンセラー。私立大学にて学生の就職相談や、文章力に関する講義にて教鞭を執る。占い師歴は10年以上。占い館やカルチャーセンターでの経験を経て、現在は自宅サロンを中心に活動中。
 ストアカでは2019年よりタロット占いや数秘術の講座や、占いを日々の生活に取り入れて心地よく過ごす方法などを教えている。名古屋市在住。
https://www.street-academy.com/steachers/102042

Kagimoto Yuki先生
 平日はICT教育関連企業の営業職として勤務。前職は中高の理科教師。
  副業での占い師歴はおよそ4年。自身でデザインしたタロットカードを使った個人鑑定、YouTubeの動画配信、オンラインサロンの運営など幅広く活動。
 ストアカでは2019年よりタロット占いの講座を開催中。
 タロット作家として「むぎのタロット」を出版。横浜市在住。
https://www.street-academy.com/steachers/35324


趣味の占いが副業になったきっかけとは?


ー占いとの出会いから、占いをお仕事にされるまでのストーリーをお聞かせください

aco先生 (以下aco):占いを始めたのは二十歳くらいです。タロット占いが流行り始めていたこともあり、興味が湧いて本で独学をしました。自分自身を占ったり、大学の友人たちを鑑定してあげていました。友人たちからも「当たるね」って喜んでくれて、遊びの延長と言いますか楽しい趣味として占いをしていました。

大学卒業後は一般企業に就職し、占いとは遠ざかっていましたが、30代半ばの頃に再開するきっかけがありました。ある時、友人がカフェでイベントを企画することがありました。その時に私が学生時代に占いをしていたことを思いだしたそうで、占いブースを出して欲しいとお願いされました。

イベントで、カフェのお客さんに鑑定をさせて頂いたらとても好評でした。カフェのオーナーである友人から「今日のイベントだけじゃなく、これからも月に1回くらいのペースでここで占いをして欲しい」と依頼されて、仕事として始めることになりました。

・カフェで占いをされるまでは独学だったのですか?
aco:そうですね。ただ、定期的にカフェで占いをすることになったタイミングでお客様からお金を頂くようになりましたので、先生から直接占いを学んでみたい気持ちが湧いてきました。NHKの文化センターや個人の先生、アメリカから来日された著名な先生などから占いを学び、知見を広げました。

Kagimoto Yuki先生(以下Yuki):私が占いを始めたのは小学3年生くらいだったと思います。子供向けのタロット本と出会ったのがきっかけです。タロットカードの可愛い絵柄がとってもお気に入りでした。この感覚は大人になってからも同じで、私の場合は占い全般が好きというよりも、タロットカードとタロット占いが好きなんです。
小学生の頃から中学・高校・大学と友達を占っていました。大学は女子寮だったので毎日誰かを占っていたんじゃないでしょうか。
大学卒業後は教職に就きましたので、クラスのお楽しみ会などで生徒に頼まれてちょっと占うくらいはしていましたが、しばらくは占いから離れていました。

再開のきっかけはタロットカードを自らデザインしたことです。
実は、27歳の時に癌になりまして、教師の仕事を続けながら治療をしていましたが、担任を持つことができなかったので仕事量は減り、比較的時間に余裕もできました。

そこで、ずっと前から好きだったイラストを習いたいと思って、治療と仕事の合間をぬってイラストスクールに通いました。そこでご縁があり、占いに関するイラスト展に出展させていただける機会があり、その時に描いたのが『むぎのタロット』です。「むぎ」は、私が飼っていた小さなスナネズミの名前で、癌の闘病中を一緒に過ごしてくれました。いつか、むぎを題材にしたタロットを描きたいと思っていましたので、イラスト展に声をかけて頂けて嬉しかったです。

そして、ギャラリーでむぎのタロットを見た方から「実際に使いたい」「売って欲しい」というご要望をいくつか頂くようになりました。調べてみると印刷も5万円くらいで出来たので、制作販売の準備をはじめたり、タロットのWEBサイトを作ったりという活動を始めました。ただ、実際に占いの活動でお金を頂くようになったのは、教師から転職して会社員になってからです。

ペットのスナネズミのむぎちゃんをモデルに
Yuki先生が自らデザインした「むぎのタロット」

ーお二人とも占いは副業だとお聞きしました。本業も合わせて、現在どのような活動をされているのですか?

Yuki:平日は会社員として教育系のICT企業で営業職をしていますので、ストアカの占い講座は土日を使って開催しています。また、2021年に私が作ったタロットが商業出版されましたので、そちらの関連する活動も合わせてしています。「むぎのタロット」のサイト運営、YouTubeチャンネルの開設、オンラインサロン、noteの販売、個展や友人のイベントなどでの占い活動です。

・占いを教えるようになったきっかけは?
私の場合は、タロットの活動を本格的にスタートしたのは「むぎのタロット」を創ったことがきっかけです。最初の頃は、むぎのタロットを使って個人鑑定をしていたのですが、「このタロットカードを色々な方に使ってもらいたい」という気持ちが湧いてきました。
そこで、カードに興味がある方はどんな人だろうかと考えた時に思い浮かんだのが、「タロット占いをしたい人」です。
それに、カード選びって意外と難しいんですよ。これまでも、初心者さんでカード選びに苦戦されている方を多く見てきました。ですので、使用するタロットカードを希望すれば購入できる占いの講座があれば喜ばれるのではないかと思い付き、教える活動も始めました。

aco:現在はキャリアカウンセラーとして私立大学に勤務しています。主な仕事内容は、大学にて学生の進路相談や就職試験の対策、また文章作成についての講義も担当しています。
占いの活動は、占いカフェでの鑑定、ストアカでの占い講座やカルチャーセンターの講師、また自宅の1室を占いサロンにしています。
教えるようになったのは占いカフェで個人鑑定を始めたころと、ほとんど同じ時期です。教えることで、より占いの理解を深めて自分自身のスキルアップにも繋がると思いました。

・占いの活動はずっと副業でされているのですか?
そうですね。でも実は、占いの活動を続けるために今の仕事に転職しているんです。
占い活動を始めた頃は前職の大手通信会社に勤務し、こっそり副業で活動していました。最初は友人のカフェやマルシェなどでの軽い活動だけでしたし。
それに、当時は副業自体がメジャーでありませんでした。会社規則としては申請すれば副業は可能だったのですが、社内の雰囲気や業務量から考えても、現実には誰一人申請した人はいませんでした。
そのうち段々と占いの仕事が軌道にのり、活動量も増えてきました。私自身もやりがいを日増しに感じるようになり「もっと占いの活動に時間を使えるようになりたい」という想いが溢れてしまい、占いの仕事と両立しやすい現在の会社へ思い切って転職しました。

地域のカルチャーセンターで占い講座の講師をされるaco先生

占いを習いに来る生徒の動機とは?


ーどのような生徒様が参加されていますか?

aco:うちの場合は、占いを習いに来られる生徒様も、鑑定にいらっしゃるお客様も、私と同年代の40代・50代の女性の方が比較的多いです。
鑑定に通われていたお客様が「ずっと占いで癒してもらっていたから、今度は私が悩んでいる方の助けになりたい」と占いを習い始められる方もいらっしゃいますし、趣味として身に付けたい方もおられます。
子育てがひと段落されたので、新しい特技を身につけてまた働きたいという理由で、占いを選ばられる方もいらっしゃいます。
他には、自営業の方も多いですよ。エステサロンやお料理教室のサロンオーナーさんで、サービスの一環として顧客の方に占いをして差し上げるそうです。
また、医療関係の方や、時にはお医者さまもいらっしゃることもありますので、人と関わるお仕事に就く方にとっても占いは役立つツールなのではないでしょうか。

Yuki:講座に参加される生徒様の占いスキルはかなりバラバラですね。
「初めてカードを買った」という方から、すでに占い師として仕事にされている方も参加されています。あとは、「YouTubeで独学で学んでいたけど、分からないところがあって」と申し込みされる方もいらっしゃいます。
生徒さんは女性がほとんどですが、コロナ禍以前と最近では参加動機が変わってきたような気がします。コロナ前は趣味や特技を見つけるためのご参加が多かったのですが、2020年以降は「できたら占いを副業にしたい」と考えて、習いに来られる方が増えていると感じています。


副業で占いをするメリットとは?


ー先生が実際に占いを副業にされてみて、良かったことなんですか?

Yuki:年間120万円くらいの副業収入が給与所得に上乗せされるようになったので、金銭的な余裕もありますし、気持ちにもゆとりができました。

今勤めている会社は副業に理解がありますが、それも会社の仕事をしっかりとしているからだと思っています。
仕事柄、休日出勤や出張も多いので、副業に充てられる時間は限られていますので、ストアカなどのプラットフォームを使うことで効率と同時に認知も上がりますので、自分のなかで目標にしていたタロットの商業出版も叶いました。

そして、一番良かったと思っているのは、占いを教えるということを通じて、たくさんのアウトプットを作ることができたことです。
私にとって占いの活動は、タロットを使ってお金を稼ぐことが一番の目的ではありません。

私が27歳でなった癌はとても珍しいもので「死」を身近に感じる経験をしました。再発率もそこそこ高かったので「人生って、ホントいつ終わるのか分からないんだな」とも感じました。
ですので、「自分自身が今まで培った知識や経験を形にして残しておきたい」という願望が私は強いのだと思います。
「これまで学んだタロットの知識をまとめておきたい」「伝えたい」、そして「タロットを世界の人に楽しんでもらいたい」という目的が、活動の優先順位としてもかなり高いです。

自分自身が好きなことを伝えることで、同じくタロットカードが好きな人たちと繋がることが出来る、それも魅力だと思っています。

・副業で占いの活動をすることは楽しいですか?
そうですね、めちゃくちゃ楽しいです。
ビジネスの仕組みを考えることも楽しいですし、タロットのファンを増やしていけることも嬉しいです。

ただ、これは占いに限られたことではありませんが、単純に「稼ぎたい」だけでは、なかなか上手くはいかないのかなと思っています。
好きなことや特技を活かして働きたい人にとって大切なことは、誰にも負けない特別なスキルがあることや、もしくは「どうしても伝えたいことがある」という情熱ではないでしょうか。

たまに「副業をすること」や「フリーランスになること」が目的になっている人をお見受けすることもありますが、「やりたいことがあるから副業をする、フリーランスになる」という方向性の方が上手くいくと思います。

そして、やりたいことがあるのならば、無料動画配信でも良いですし、まずは出来ることから始めてみてはどうでしょう。そしてファンになってもらって、少しづつ収益化していければいいと思います。

<yuki先生:月額サービス
WEBサイト・YouTube・ストアカの講座・オンラインサロンなど、限られた時間のなかでも運用するYuki先生。ファンユーザーや生徒たちと繋がり続ける仕組みづくりにも注目したい


ー本業と副業、両立されるなかでのメリット・デメリットはございますか?


aco
:やはり一番のメリットは色々な人に会えることだと感じています。

占いにいらっしゃるお客様や生徒様のバックボーンはさまざまで、普段会うことのない業種でお仕事をされている方々ともお話ができます。会社員の方、経営者の方、NPO団体にいて海外からオンラインで参加される方もいらっしゃいます。

副業で色々な業種や仕事で実際に働いてらっしゃる方の生の声を知ることは、本業の学生へのキャリアカウンセリングにとても役立っています。
学生が志望する業界について一歩深いアドバイスができたり、また志望先に悩む生徒には「こんな仕事もありますよ」と視野を広げた話をしてあげることもできます。

そして、本業で一般の仕事をしていることは、副業の占いの仕事にとってもメリットがあると思います。

占いのご相談は、生活や人生に密着したことがほとんどです。
私がお聞きする内容であれば、お子さんの不登校で悩まれている親御さんや離婚を考えている方、職場の人間関係、ご近所トラブルなどもありますし、恋愛の相談ももちろんあります。

でも占いは、お悩みや問題を直接的に解決できるわけではありません。
占いというツールを使って、ご自身の考えを整理されたり、幸せになるため選択ができるヒントを得るものだと私は考えています。

占いをする時に心がけていることは、鑑定を通して、お客様のモヤモヤとした気持ちをスッキリとさせてあげたいと思っています。お悩みやお気持ちをきちんと吐き出して、前向きになって頂きたいですね。でも、これは「占いができる」だけでは、なかなか難しいのかな?と感じています。
鑑定の結果を「自分のことだ」とピンとくるように解説できるのは、お悩みを理解できるからだと思います。
そのためにも、お悩みの本質が理解できるように、私自身も一般の方と同じように仕事をし、主婦もして、日々の生活をできる限り普通に過ごしたいと考えています。

私は、本業と副業どちらもあるからこそ、相乗効果でどちらも良いお仕事ができていると感じています。

・デメリットはありますか?
これは私の要領の問題かもしれませんが、スケジュール管理は大変ですね。
あまり詰め込みすぎないように気をつけていますが、新しい講座の準備や大学の仕事が重なってしまった時はテンパってしまいますね。テンパってしまった時は、一旦ストップして、瞑想などを取り入れて気持ちを落ち着けています。あとは少し先の日程に旅行の予約をして、ご褒美を目指して走り抜きます(笑)

「鑑定にいらした方にはスッキリとした気持ちになって頂きたい」とaco先生。
生徒さんにも「占いでお客様に喜んで頂く」という経験から始めて欲しいとアドバイスしている。


ーこれから占いを学びたい方、占いを仕事にしたい方にアドバイスを頂けますか

Yuki:タロットカードに関して言うと、特別な霊能力とか選ばれた人だけのツールでは全くありません。
もし、過去にタロットができなかったという経験をされている方がいれば、それはあなたが悪いからではないのです。
本を読んでも身に付かなかった方は、「どうやって人に伝えればいいの」とか「どうやって解釈すればいいの」などのスキルが一人だと分からなかっただけだと思うんですね。
ですので、実際に講座などに参加されて、ご自分のつまずきがどこにあるのか、どういう練習したらできるようになるかさえ分かったら、本当に誰でも読めるようになると思います。
「自分なんかにできるかな」と思っている方や、カードを持っているだけの方なども、気楽にやってみてください。
ダメだったらやめてしまっても良いくらいの気持ちで大丈夫です。
タロットカードは、本当に誰でもできるものなので、気楽に講座に来てくだされば良いのかなと思います。

aco:占いは人の悩みに寄り添う仕事ですので、「人の役に立ちたい」と思われている方には、その気持ちを満たしてくれる良い仕事ではないでしょうか。

勉強をはじめるか悩まれているのであれば、本屋さんなどで、実際にタロットカードに触れてみると魅力がわかるかもしれません。
カードに触れてみて、ワクワクしたり楽しいと思えるのであれば、向いていると思いますよ。

お仕事のスタートは、カフェやマルシェなどの楽しいイベントに出店することから始めることを、私の生徒さんにはお勧めしています。

私自身もカフェのイベントでワンコイン占いからキャリアをスタートさせ、のちに占い館でも鑑定をしています。
やはり、お聞きする内容はイベントと占い館では、全く重さが違います。
キャリアを積まないうちに深いお悩みだけをお聞きすると、お互いにしんどい思いをしてしまうかもしれません。

イベントにいらっしゃるお客様は、「ちょっと興味がある」「楽しそう」という動機の方がほとんどですので、鑑定もすごく喜んでくださいますので、やっている占い師も嬉しくなります。
「占いは人に喜んでもらえる仕事」だと、教えている生徒さんや、デビューされたばかりの方には感じて頂きたいと私は思っています。

 まずは喜んでいただける方が集まる環境から始めてみて、占いは楽しい仕事だと経験されることからスタートされてはいかがでしょうか?


==あとがき==
aco先生、Yuki先生、ご自身の経験を踏まえたリアルなお話をたっぷりお話頂き、本当にありがとうございました。今回のインタビューが、占いだけに限らず、「好きなことや得意なことで仕事をしたい」、「副業にチャレンジしてみたい」と考えている皆さんのヒントになると嬉しく思います。(取材・文 庭野ゆかり)

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