【主婦向け広告】媒体を決める前に理解すべき関心と情報接触の傾向
主婦をターゲットにした広告やマーケティング施策で効果を出すためには、あらかじめ主婦の関心やメディアへの接触動向をしっかり把握した上で実施することが重要です。
なぜなら、主婦ほどさまざまなライフイベントの影響を受けながら生活しているターゲットは他にいないからです。例えば、専業主婦か仕事をしているか。子どもがいるか、子どもの年齢はいくつか…… 主婦向けの広告はこういった1つ1つの要因によってまったく異なる戦略や施策が求められるのです。
そのため、今主婦をターゲットにした広告を検討しているのであれば、メディアや媒体選びを始める前に、まずはこの記事を読んで前提を見直すところからスタートしましょう。
主婦の関心や価値観とは?
ひとくちに主婦といっても、人生のフェーズによってその関心ごとや価値観は実にさまざまです。20代・30代など単純に世代で区切ることにもあまり意味はありません。それもあって、主婦をターゲットとした広告やマーケティングはとても難易度が高く、奥深いものです。
ここではあえて年代といった分け方ではなく、主婦が持つ多様な社会や家庭での役割を切り口に、彼女たちの意識を紐解いていきます。
家事
現代において、主婦(女性)が家事や育児を担当するという役割論はナンセンスです。ですが、一方で仮にパートナーと分担したとしても、家事に割く時間と労力は依然としてかなり多いのも事実。
近年では専業主婦ではなく、仕事と家庭を両立する女性が増えている背景もあり、家事にまつわるキーワードは「時短」と「代行」です。
「時短」は文字通り、家事に費やす時間を短縮することで、仕事や育児、趣味などほかのことに自分の時間を回したいというニーズです。料理や洗濯、掃除、片付けなど、巷ではいかに主婦負担を減らせるか?という視点で開発された商品で溢れていますよね。
「代行」とは、「家事代行」のこと。少し前までは、家事代行を専業とする「プロ」の業者に依頼するしかありませんでしたが、最近では一般の主婦が副業として家事代行サービスに登録し、依頼主の自宅を訪問するケースも増えてきました。
育児・子どもの教育
子どもがいる家庭では、子育てが主婦の大きな関心ごとになります。
特に乳幼児の頃は、離乳食やサニタリーグッズ、おもちゃといった赤ちゃんの成長に必要不可欠なものへの関心が最も高い時期です。
学校に通う年頃の子どもがいる家庭の一大トピックスは「教育(進学・就職)」になってきます。特に進学については、小学校や中学校から受験する子どもが増えており、その準備として塾や家庭教師選びに奔走する保護者が目立ちます。
こういった教育関連の情報収集や学校見学の付き添い、面接も、主婦にとって多くの時間や意識を割く対象になります。また、親が教育熱心な家庭では、子どもの塾や習い事に莫大な金額の“投資”を行うことも少なくありません。
そういう意味では、教育に関連する商品やサービスにとってはとても重要なターゲットになります。
仕事
昔と比べて「結婚したら寿退社して生涯家庭に入る」という慣習は薄れてきました。また、妊娠・出産をきっかけに一時的に休職・退職することはありますが、主婦やお母さんになってもタイミングを見て復職したいと願う女性は増加しています。
今は働き方にも多様性が生まれ、家庭の状況や自身のライフプランに応じて選べるようになりました。子育てをしながらフルタイムで働く、子どもとの時間を増やしたいから時短勤務にする、あるいは働く時間や場所にとらわれたくないからフリーランスに転身する。
働き方の選択肢が広がるにつれ、「ライフプラン」や「キャリアプラン」の設計も重要視されるように。従来の転職支援サービスのほか、キャリアカウンセリングのサービス、ライフコーチといったサービスも注目されています。
趣味・自分磨き
家事や育児、仕事に忙しい中でも、自分自身のメンテナンスやご褒美も大切にする主婦やママもたくさんいます。最近では「ご自愛」という言葉がブームになっていますが、妻や母や同僚といった社会的な役割とは切り離し、一人の人間としての充足感を味わう活動にも積極的。
趣味なので関心ごとは実に多岐にわたりますが、美容系(メイク・エステなど)、娯楽系(映画・ライブ・美術館巡りなど)、お出かけ系(イベント・旅行など)、習い事系(料理教室・ヨガ・ハンドメイドなど)といったものが人気です。
関連する商品やサービスも数多あるので、趣味や自分磨きの領域は激戦区になりがちです。
主婦の情報接触の4つの特徴
「主婦」といっても、就業状況や子どもの有無、さらには子どもの年齢によっても状況が異なります。一方、多くの主婦に共通する習慣や情報接触の特徴はありますので、そのトレンドを大きく4つに分けてご紹介していきます。
「スマホ」がライフライン
スマートフォンは、主婦に限らず生活する上での必需品となっています。特に家事や育児、仕事に忙しい主婦にとってスマホはライフラインであると同時に、自分にとって必要な情報を収集するためにも欠かせないアイテムです。
スマホの利用シーン例:
【ネット通販】
多くの主婦が、amazonや楽天などの総合ECサービスはもちろん、洋服やインテリアなど、ありとあらゆるものを手軽に購入できるネット通販を利用します。忙しい主婦が隙間時間やパッと思いついた時に数タップするだけで買い物ができるので、ほぼ毎日何らかのネット通販を利用する主婦も少なくありません。
さらにこうしたECサービスはポイントがつくことが多く、「ポイ活」を通じてよりお得にショッピングを楽しみたいという主婦にも人気です。
【SNSでの情報収集や発信】
詳細は後述しますが、主婦にとってSNSはさまざまな意味において欠かせません。趣味の情報収集をはじめ、気になる商品やサービスの口コミチェック、自分の日常を発信して共通の趣味を持つ人と交流することも。
主婦にとってSNSは暇つぶしのためのアプリではなく、生活の一部とも言えるのです。
【写真や動画の撮影】
特に子どものいる家庭では、子どもたちの成長の過程を写真や動画で残して家族で共有することも多いでしょう。ここで必要なのがスマホです。最近のスマホはどんどん進化しており、デジカメや一眼レフにも引けをとらない高品質な写真を撮ることができます。
こうしたスマホ側の進化に合わせるように、デジタルフォトアルバムを作成したりギフトとして贈れるようなサービスも増えてきました。
上記はスマホの利用方法のごく一部でしかありません。「サイフよりスマホの方が大事」とも言われるような時代になり、主婦にとってもより重要なライフラインになっていることは間違い無いでしょう。
SNSでの情報収集・発信に積極的
SNSは「ソーシャル・ネットワーキング・サービス」の頭文字を取った言葉で、リアルな知り合いだけなく、趣味や共通の関心などによって直接的に面識のない第三者とコミュニケーションを深められるサービスです。
世の中にはさまざまなSNSサービスがあり、現在日本で利用者が多いのがInstagram、X(元Twitter)、facebook、TikTokなどが挙げられます。サービスによって利用者層の年代や性別に傾向があり、特に主婦の利用が多いのはInstagramとX(元Twitter)です。
前項でも少し触れましたが、主婦はSNSを、情報収集や口コミの確認、そして日常生活や趣味に関する発信など目的によって使い分けています。
情報収集に関しては、「ハッシュタグ(#)」をうまく活用して欲しい情報を探します。例えば旅行先の観光スポットを探す際に「#(地名)」を入力して検索すれば、“映える”オシャレな写真が出てくるので、その中から行ってみたい場所を見つけるといった具合です。
気になる商品やサービスの口コミも同様に探すことができます。「#(商品名」で検索すれば、その商品に関する口コミや使用感をサクッと検索できます。
また、最近では「推し活」(自分のイチオシのアイドルやキャラクターをさまざまな方法で応援する活動の総称)ブームもあり、自分の“推し”についてSNSで発信する方も増えています。同じ“推し”を応援する主婦同士のコミュニティが生まれることも珍しくありません。
このように主婦にとってSNSは趣味と実益の両面において重要なツールであるといえます。別の言い方をすると、企業にとっては自社商品・サービスのPR手段として活用しない手はないでしょう。
「ママ友」からの情報を重視
ちょっと知りたいことがあればスマホ1つで多くのことが解決できます。そんな時代でも、主婦にとって重要な情報源となるのがママ友の口コミです。
主婦が他のママの口コミを重視する理由として、大きく2点あります。
①ネットの情報量が多すぎる
インターネットの検索は便利である反面、その中から自分が本当に知りたい情報を見つけ出す作業が必要です。Googleで1つのキーワードを検索すると、何百万もの検索結果が返ってきます。
その膨大な情報の中から必要な情報を取捨選択するには、それなりのITリテラシーと労力が求められます。
②情報の信頼性について判断できない
情報量が多いことにも起因しますが、信頼できる情報かどうかを判断するには、それなりの知識が必要です。特に主婦にとって子どもの安全(医療的な知識を含む)や、資産運用(投資など経済的な知識を含む)など、重要性と専門性の高い内容ほど判断できずに迷ってしまいます。
ママ友の口コミの場合、一人のママ友から得られる情報は膨大になることもなく、かつ、一貫性があるはずなので、等身大のリアルな情報としてとても参考になるのです。また、その人との関係性が良好に構築できているほど、その口コミの参考度は高くなります。
「テレビ」から「動画サイト」へ
現代の主婦は、家事や育児、仕事などさまざまな役割を担っており、とても忙しい日々を送っています。そのため、1つのことと別のことを同時にこなす“ながら〜”は当たり前にこなします。
これはテレビ視聴において顕著です。料理をしながら情報番組を“ながら見”する、といったことは無意識に行っています。
最近ではテレビで放送した番組をほぼリアルタイムで視聴できる動画サイトも充実しています。各テレビ局がアーカイブ配信を行なっていますし、それ以外でも無料の動画配信サービスのTver、ABEMAといった無料動画サイトも人気です。
テレビ番組とは違いますが、動画サイトといえばYouTubeも無視できません。例えば、料理のレシピやヨガ、ストレッチなど、さまざまな動画を気軽に閲覧できるので、利用している主婦は多いでしょう。
YouTubeやTverといった無料でも利用できる動画サイトの場合、広告出稿が可能なケースがほとんどなので、主婦向けに広告を実施したい場合には検討に入れることをオススメします。
主婦向け広告の取り組み
ここまでは、主婦がどのように情報接触をしているかをご説明しました。
この章では具体的に主婦向けの広告として活用できる媒体や施策をご紹介します。自社の商品やサービスとの相性を踏まえつつ、活用を検討してみてくださいね。
SNS広告
主婦をターゲットとした取り組みとして、SNS広告の活用は積極的に検討したい施策です。中でも相性が良いSNSはInstagramやX(元Twitter)です。
特にビジュアル的な訴求力が強い商材(グルメ系の商品や旅行・ワークショップなど、見た目で「素敵!」と思わせる力がある)の場合、Instagram広告の活用がオススメ!
また、主婦の中でも若年層(20代など)を狙う場合には、勢いのあるTikTokの活用も視野に入ってきます。
インフルエンサーマーケティング
インフルエンサーとは、「他の生活者の思考や行動に対して影響力のある人物」のことを指します。身近なところではインスタグラマーやユーチューバーなどが当てはまります。
インフルエンサーマーケティングは、インフルエンサーを活用して自社商品・サービスの広告を展開するマーケティング手法です。例えば、新しい化粧品をインフルエンサーに使ってもらい、その魅力や使用感をSNSで発信してもらう、といったことができます。
SNS広告との大きな違いは、広告があくまで企業からの発信であるのに対し、インフルエンサーマーケティングはインフルエンサーからの第三者的な発信になる点です。つまり、広告ではありつつも「口コミ」的な見え方になるのです。
商品と親和性の高いインフルエンサーを活用できると、そのインフルエンサーのファン(フォロワー)に対して効果的にPRすることができます。その結果、認知獲得だけでなく直接的に販売につながるケースも少なくありません。
主婦が利用するWebサイト
主婦向けの情報を掲載するWebサイトやメディア、主婦向けサービスのユーザーに対する広告配信を検討します。代表的な主婦向けの情報としては、以下のようなものがあります。
【子育て情報】
育児や子育てに関する情報は、主婦にとって知りたいことの代表格です。育児情報サイトは数多く存在していますが、ここでは特に有名なサイトをいくつかご紹介します。このようなWebサイト上で、自社商品の広告を出稿するようなイメージです。
※サイトによって広告出稿の可否や条件がありますので、必ずご自身で確認してください
<育児・子育て情報サイトの例>
「ママスタ」
「mamari」
「ReseMom」
【習い事情報】
スキマ時間や余暇に習い事や自分磨きを楽しむ主婦に対して広告やPRを実施します。習い事といっても多岐にわたるので、なるべくユーザー数の規模が大きく、かつ、さまざまな習い事コンテンツを提供するサービスを活用するのが良いでしょう。
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【お出かけ/レジャー情報】
地元や旅行先のお出かけ情報を集める主婦は多いでしょう。そこで検討したいのが、お出かけメディアやレジャー情報サイトでの広告出稿やタイアップです。旅行関連グッズやファミリー向けの商材などが相性が良いでしょう。
<お出かけ・レジャー情報サイトの例>
「いこーよ」
「アソビュー」
「walker+」
動画広告
テレビに代わって高いリーチ力を誇るのが動画サイトです。
先述したYouTubeやTverといった多くの利用者がいるサイト内で広告を出稿します。媒体によって、属性や関心によってセグメント化して、広告を配信したいターゲット層に対して効果的な広告を実施できます。
※媒体によって広告出稿の可否や条件がありますので、必ずご自身で確認してください
お店の広告メディア
主婦がよく利用するお店をメディアとして活用します。お店といってもさまざまですが、例えばスーパーマーケットやドラッグストア、コンビニといった、主婦なら毎日利用するようなチェーン展開のお店の多くでは広告を実施することができます。
※お店や媒体によって広告出稿の可否や条件がありますので、必ずご自身で確認してください。
<お店の中で実施できる広告の例>
【チラシ】
店頭にチラシを配置する方法です。店頭メディアとしては最もポピュラーな広告手法なので、初めて店頭メディアを活用するという方にもオススメです。
【デジタルサイネージ】
デジタルサイネージは、店舗内に設置されているテレビや大型ビジョンで広告を流す方法です。映像や音声で商材を広告できるので、チラシよりもインパクトを与えることができます。一方、何かを持ち帰ってもらったり、その場でアクションを促すような取り組みには不向きです。
【サンプリング】
商品の試供品を、店頭スタッフから購入者に対して渡すやり方が主流です。チラシなどと比べてコストが高いことが多いですが、実際に商品を体験してもらえる可能性が高いので、化粧品の新作など、お店で購入できるものだとより高い効果が見込めます。
イベント
マス向けの広告とは別ですが、主婦向けのイベントを実施することも検討できます。一方通行的なイベントでは集客しづらいので、何かを作るワークショップ形式の方が良いでしょう。
例えば、自社の食品や調味料を使った料理教室などが挙げられます。
イベントの内容にもよりますが、実際に主婦の方に商品やサービスを体験してもらうことで、その後の購入にもつなげられる可能性が高まります。
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この記事では、主婦をターゲットとした広告について、主婦の関心や情報接触の特徴を紐解きました。その上で、実際に主婦向けの広告手法をご紹介しました。
ひとくちに「主婦」といっても、関心や生活スタイルはさまざまです。そのため、主婦向けの広告で効果を出すためには、メディア媒体といった手法ありきでなく、どのような主婦にアプローチしたいのか? 具体的にどんなアクションを期待するのか? といった点を事前にしっかり設計することが大切です。
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