子どもの「好き」を追求し「得意」を育む。親も子もメリット盛りだくさん、オンラインの習い事 ーストアカまなびのSTORYー
メッセージを送ってくれたのは福岡県にお住まいの橋田(仮名)さん。小学1年生と2年生・中学3年生、3児のお母様です。今回、小学2年生の娘さんがストアカで絵を習ったことをきっかけに大きく成長したエピソードを、『ストアカ10周年記念メッセージ』の企画へご寄稿くださいました。
小学校低学年のお子さんがオンラインで習い事をするのはちょっと不安と感じられる読者の方もいらっしゃることでしょう。
そこで今回ストアカ編集部では、橋田さんにオンラインで習い事を始めたきっかけなどをインタビューしてきました。
さらにお話を伺うなかで、中3のご長男が不登校であること、そこから得意を伸ばす進路の選択をしたこと、習い事をさせる親の負担の本音、さらには習い事を通じて得られることについてなど、深い話にも触れてくださいました。
子どもの習い事について悩みがある人もない人も、本記事は選択肢が増える内容となっているのではないでしょうか。ぜひご覧ください。
(取材日2022年8月19日)
子どもの希望と親の送迎負担。どちらもクリアし、選択肢が広がるオンラインの習い事
ーストアカ編集部(以下、略)お子さんが、ストアカで絵を習いはじめたきっかけを教えてください
橋田さん:ストアカでオンラインの絵の教室を見つけたのは本当に偶然でした。
小学生になると、水泳やピアノや習字など、習い事をされているお子さんは娘の同級生にもたくさんいるのですが、娘が興味を持たなかったので、親から勧めて習わせるようなことはしなかったんです。
それが小学2年生になった春に、娘から「お絵かきを習いたい」と言ってきました。
習いたい内容としては「好きなものを上手に描きたい」と娘から希望があったので、そういったレッスンを取り入れている絵の教室を、最初は市内の近隣エリアで探しました。
しかし、私が住んでいるのは地方ですので、都会のように子ども向けの絵の教室自体があまりありません。合わせて私はペーパードライバーなので、車を使わずに送迎できる場所にある教室をと考えるとさらに選択肢も少なくなります。
結局、なかなか条件に合う教室が見つからず「どうしようか……」と二の足を踏んでいました。
そんななか、娘が「アクセサリーを自分で作ってみたい」というので、近くで開催しているワークショップをインターネットで調べてみると、ストアカのアクセサリー講座が検索で出てきました。ストアカのサイトを色々と見ていると、「あっ!絵の教室がある!」って娘と見つけたのがきっかけです。
通える範囲には子ども向けの対面講座はありませんでしたが、ストアカではオンラインレッスンも豊富だったので、オンラインで習える絵の講座を探してみることにしました。
ー小学2年生のお子さんが、オンラインで習い事を始めることに難しさはありませんでしたか?
橋田さん:そうですね、私自身も在宅でパソコンを使った仕事をしていまして、その姿をいつも娘も見ているので「私もママみたいにパソコンでお話するのね」と、初回から難なくパソコンの前に座っていましたね。
オンラインでしたら自宅から受講できるので送迎の心配からも解放されますし、全国の先生のレッスンから選ぶことができたので、我が家の場合は良かったことの方が圧倒的に多いと感じています。
我が子にとって”ピッタリ合う先生”との出会いは宝物
ーストアカには子ども向けの絵の講座はたくさんありますが、どのような視点で選ばれたのですか?
橋田さん:娘が一番最初に受講した時は、一番お安い値段設定をされている講座のなかから親の私が選びました。
最初に選んだ講座は、先生1人に対して生徒が複数名のグループ形式のレッスンでした。
でも、初対面のたくさんのお子さんたちに娘が圧倒されてしまって……。他の積極的なタイプのお子さんは先生とコミュニケーションもどんどんとって、絵の感想やアドバイスももらえていたのですが、うちの娘は一言も発言できないままレッスン終了となりました。
ー娘さんは大人しいタイプのお子さんなのですか?
橋田さん:集団に入るとそうみたいですね。保育園の時も担任の先生から「大人しいタイプ」と聞かされていましたし、小学校に入学した時もなかなかお友達ができなくて。
ただ、絵は得意みたいで、保育園や小学校でも先生から「丁寧に書いてるね」と、良く褒めてもらっていたそうです。
それで、娘本人も絵をもっと上手くなりたいと思って「習いたい」と言い出したのかな?と推測しています。
ー2回目の絵の教室はどうされたのですか?
橋田さん:次はお値段基準じゃなくて、ちゃんと先生のプロフィールをお一人お一人しっかり読んで選びました。
そこで見つけたのが、現在も受講しているCHIBA YUKIE先生です。
CHIBA先生のレッスンはマンツーマンや少人数制を取られていることと、CHIBA先生ご自身がハンディキャップがある子をサポートする特別支援教育支援員として、小学校で教えてらっしゃる経験も書かれていたので、内気なタイプのうちの娘もお任せできると思いました。
何より『上手く描くことよりも楽しく描くことを大切にしています』と書かれた自己紹介の一文がうちの娘が習いたい内容にぴったりの先生だと感じました。
ー実際にお子さんが受講されている姿を見られていかがでしたか?
橋田さん:CHIBA先生は子どもを教えることにすごく慣れていらっしゃるし、声のかけ方も上手なので、近くで聞いている親の私も子どもへの接し方の勉強になっています。
マンツーマンなので、細かなところまで見てくださって、とにかく良く褒めてくださいますので、子どもも自信がついてくるんでしょうね。最近では、講座がない日でも家で絵をよく描いて私に見せてくれるようになりました。
保育園や小学校の先生から「絵を丁寧に描く」と聞いてはいたのですが、これまでは実際に描いている姿を見たことがなかったので、私にとっても新鮮でした。
最初のころは少し緊張していた内気な娘も、回を重ねるごとに先生と打ち解けていきました。画材も色鉛筆からクレヨン、水彩絵の具と、描きたいものや成長に合わせてステップアップしてくださるのもありがたいですね。
不登校も習い事も。視野を少しだけ広げると可能性がきっと見つかる
ー小2の娘さんはストアカの絵の教室が初めての習い事とのことでしたが、他のご兄弟はこれまで習い事をされていましたか?
橋田さん:私には、中3・小2・小1の子どもが3人いるのですが、小1の末っ子はまだ習い事はしていません。
中3の長男については、野球が大好きだったので、小1から始めた野球を小学6年間ずっと続けて少年野球のチームにも入っていました。
私も試合の引率や練習の付き合いなど経験したのですが、当時は下の子2人がまだ赤ちゃんでした。でも、それで引率が免除になるわけでもなく、少年野球の頃は、めちゃくちゃ大変でした!
親どうしの付き合いもありますし。お陰で地域に知り合いが増えたので良かったこともたくさんあるのですが、やっぱり大変は大変でしたね。
若干、習い事の付き添いがトラウマになってるんじゃないかと自分で思ってます(笑)
ですので、オンラインの習い事は、純粋に先生と子どもとの関係性だけですので、送迎がなくなるだけではない、あらゆる面で親の負担が軽くなるのを実感しました。
ー特にスポーツ系の習い事は親の出番も多いですよね。ご長男は現在も野球を続けてらっしゃるんですか?
橋田さん:中学校も野球部に入部したので「好きなことを続けさせてやれて良かったな」と思っていたのですが、入学からしばらくして不登校になってしまって。
あとから打ち明けてくれたのですが、クラスでいじめにあっていたそうです。
でも、部活は大好きで、部員仲間とも休みに遊ぶほど仲良しだったので、部活の為に不登校になるのを悩んでいたくらいでした。
ただ、楽しい部活中も同じ学年の他の部活の子が近寄ってきては、長男に何かを言っていたそうです。それが原因で部活中も辛かったみたいですが……。
「そんな状態だったら学校に行かなくていい」と、私は長男に伝えたのですが、高校受験などを考えると内心ではとても不安でしたね。
ー現在は中3ということで、受験などはどうされる予定なのですか?
勉強はオンラインの塾でやっています。
不登校になって最初の頃は長男は家でゲームばかりしていたので「どうせゲームをするなら、目的を持ってやりなさい」と私が言いました。
そうしたら、ゲームをするうちにプログラミングなどに興味を持ち出して、今ではゲームを自分で作るほどになりました。ゲーム動画の制作にも力を入れていて、結構視聴者もいるそうですよ。
本人がIT関連のことをもっと学びたいというので、調べたところ社会人向けの資格の学校で、中学卒業以降の人であれば受け入れがあることがわかりました。
その資格の学校では、専門課程と国語などの一般課程を修了すると、高校卒業の資格ももらえるそうです。さらに、18歳で資格の学校を修了すると同時に専門学校卒業にもなりますので、そのまま社会に出ることもできますし、大学に進学することも可能です。
「本当に学校に行かなくて大丈夫なんだろうか。この子の将来はどうなっちゃうんだろう」って、不登校になった時はとにかく心配でしたが、道は一つではないんですね。
調べてみると色んな選択肢が今はありますし、学校に行かないからと行って可能性が閉ざされるわけではないんです。
結果的に、好きなことを学ぶことに早い年齢の段階で時間を使うことができそうです。
来年から行きたい資格の学校が見つかりそうですので、今は入学のための準備をしています。
習いごとのスケジュール調整も子ども自身で。自主性が育ち、前向きに取り組む環境を
ーお母様のポジティブな捉え方がとても素敵だなと感じました。お子さんたちにとっても自慢のママですね。
橋田さん:どうでしょうか(笑)。ただ、小2の娘は学校の友達に
「うちのママは好きなことを習わせてくれるんだよ!」と自慢しているようですね。
娘のお友達も色々な習い事をされているお子さんが多いのですが
「今日、習い事に行きたくないな。めんどくさいなァ」なんて、子ども同士で結構グチをこぼしているみたいで、それを聞いていた娘から出た発言なんですって。
ストアカの絵の教室は、先生と都合が合えば好きな時に予約ができるので、うちは曜日の固定などはせずに、娘が自分で次の日程を決めています。
「今描いている絵を早く完成させたいから、明後日も予約しよう」
「この日はお出かけするから夜はしんどいな。じゃあ朝にしよう」
とか、小2ですけど自分なりにスケジュール帳を見ながら計画を立てている姿は微笑ましいですね。
ー小2の娘さんは絵を習うようになってから、学校生活も前向きになられたそうですね
橋田さん:CHIBA先生もたくさん褒めてくださいますし、学校でも絵を褒められる機会が増えたので、自分に自信もついたのでしょうね。
学校でもクラスの『絵の係』に自分で手を上げて、学級の掲示物を作ったりしているそうです。学級活動にも積極的に参加できるようになったことで友達もできて、今では毎日放課後にはお友達が家に来てくれるようになりました。
友達と一緒に楽しそうにしている娘を見るのは親として、とても嬉しいです。
ー習い事を通じて、今後お子さんたちに期待されることはありますか?
橋田さん:親としては、絵の習い事を通して将来デザインなどの職業に繋がればいいなと考えています。
これから大人になる今の子どもたちはパソコンの知識は必要なので、ipadなどにも興味を持ってくれたらいいなと、娘の目のつくところにデジタルツールを置いてみたりして(笑)
そんな私を見て長男は
「ママは好きなことを習わせてくれているように見えるけど、実は僕たちは知らず知らずのうちに、ママの思惑に乗せられているんだよね〜」なんて、妹に言ってますよ。
長男にもゲーム機と同時にパソコンも与えていましたので、結果としてはその道に進もうとしています。親の策略とまでは言えませんが、環境を整えてやって良かったなと思っています。
長男が小学生の頃は下の子達のお世話が忙しすぎて、長男は友達と過ごすことの方が多く、私とじっくり話をする時間がありませんでした。
でも今は、主人は通勤していますが、私は在宅勤務、長男はオンラインの塾、小2の娘はオンラインで習い事と、子どもたちと過ごす時間がとても増えました。
長男も小学校時代に話せなかった時間を埋めるかのように、いっぱい喋ってくれますし、小2の娘は楽しそうに絵を描いています。小1の末っ子はどんな習い事をしたいと言って来るのか、今から楽しみにしています。
3人の子どもを育てながら「大人になる過程は本当に人それぞれなんだな」と体現しながら、これからも子育てを楽しめたらと思います。
ーあとがきー
インタビュー中、とても優しい口調で時には当時を懐かしみながら、等身大のお話をしてくださった橋田さん。子どもの習い事と親の負担は切り離せないものですし、兄弟がいればなおさらのこと。育児の大変さや求めるニーズはご家庭ごとにそれぞれだと思います。その解決策の1つの選択肢としてオンラインの習い事やオンラインの塾などを取り入れられている橋田さんのお考えは参考になる読者の方も多いのではないでしょうか。
橋田さん素敵なお話をお聞かせくださり、ありがとうございました!(インタビュー・記事、庭野ゆかり)
【小学2年生の娘さんが受講中のお絵描き教室】