ワインってどう選ぶ?初心者必見、おすすめの選び方を紹介!
「ワイン選びは難しそう」
「いいワインは値段が高い」
なんとなく、このような思い込みはありませんか?
しかし、ワインは選ぶポイントさえ知っていれば自分に合うものを簡単に見つけることができ、気軽に楽しめるお酒なんです。
この記事では初心者の方に向けた「ワインの選び方」をご紹介します。
ワインを選ぶための5つのポイント
ワインの選び方は料理や好みによって様々であるため、正解はありません。しかし、以下の5つのポイントを意識すると、自分にあったワインを見つけやすくなります。
それぞれのポイントを詳しく説明していきます。
■料理に合わせる
ワインは料理との相性が良いとより一層美味しく感じられる一方で、相性が悪いと美味しさが半減してしまいます。
ワインは味と香りが重要なので、それらを消してしまう納豆や生卵などの食材は合わないと言われています。
また、料理の色や産地などを合わせるのもおすすめ。
「色合わせ」は初心者でも分かりやすいので、実践しやすい合わせ方です。
長い年月をかけて現地の人に愛されてきた郷土料理と、その人たちが作ったワインを合わせる「産地合わせ」は、素晴らしい合わせ方です。実はチーズでも、産地合わせは基本だったりします。
ワインを先に選んでからメイン料理を決めてもいいですし、メイン料理の味付けからワインを選ぶのも良いですね。
上記の組み合わせはあくまでも一例ですが、ぜひ参考にしてみてください。
■場の雰囲気に合わせる
どのようなシーンで飲むかによって、ワインを選びましょう。
その場の雰囲気によって、合うワイン、合わないワインがあります。
例えば、大切なお客様をもてなす場では高級で上品なワインを提供しますよね。そのようなときにあえて格安なワインを出したい方は少ないでしょう。
逆に気のおけない友人などが集まるワイワイした雰囲気のパーティーでは、味と風味をゆったり楽しむ高級ワインより、みんなでカジュアルに楽しめるワインの方が良いかもしれません。
ワインを開ける場の雰囲気に合わせて、選ぶワインを考えてみましょう。
■ぶどうの種類で選ぶ
ワインの原料はぶどうです。しかし、ぶどうと言っても数多くの品種があり、味や香りが異なります。
白ワインだと「ソーヴィニヨン・ブラン種」はハーブやトロピカルフルーツのような香りがしますし、「甲州種」は穏やかながらも独特の苦味がある日本固有の品種です。
赤ワインでは酸味と苦味がある「ピノ・ノワール種」が世界的に有名ですし、「メルロー種」は熟すとトリュフのような香りがします。
ぶどうの味の特徴を考えながら、ワインを選んでみましょう。
■産地で選ぶ
ワインの産地で選ぶ際には「旧世界」のワインか「新世界」のワインかで選ぶのもポイントです。
「旧世界」とは大航海時代以前、「新世界」は大航海時代以降をさします。昔のワインはヨーロッパで作られることがほとんどでした。しかし、大航海時代にコロンブスがアメリカ大陸を発見してからはワインに向いているぶどうがおいしい国でも、ワインづくりが行われるようになりました。
「旧世界」のワインは伝統的、「新世界」のワインは革新的であり、それぞれに味の違いがあります。
それぞれのワインを飲み比べて、違いを感じながら自分の好みを探してみるのも良いですね。
■ボトルの形で選ぶ
ワインボトルにもいくつかの種類があります。数多くのボトルの種類がありますが、その中で有名な2つの形をご紹介します。
ブルゴーニュ型は一種類のぶどうで作られているため、ぶどうの出来によって味が変わります。そのため、ボルドー型に比べてブルゴーニュ型は味が繊細になります。
ワイン初心者の方は、安定した味の「ボルドー型」を選ぶことをおすすめします。
ワインのボトルの形については、以下の記事でも詳しく説明しています👇
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ワインを選ぶための上記のポイントはあくまで一例です。こちらの記事でも押さえておくべきワインの情報をまとめているので、併せて読んでみてくださいね。
ダメなワインを見抜くための5つのポイント
ここまで、ワインの選ぶ際のポイントを説明してきました。
しかし、ワインをこだわって選んでも、状態の悪いワインを選んでしまってはせっかくの気分が台無しに。
ここからは、状態の悪いワインの見分け方を説明します。
■茶色く変色している
年代物のワインでは茶色の変色は起こり得ますが、1〜2年程度の新しいワインが変色していたら要注意です。
ワインは、ボトルを開けた瞬間に酸化が始まり、茶色に変色していきます。
ボトルを開けてから数日後に予想よりも茶色に変色していたら、品質が悪化している証拠です。香りや風味も劣化している場合が多いため、色や香りが変だなと感じたら、製造時期を確認しましょう。
■気泡が発生している
スパークリングワインでもないのに気泡が発生している場合は、そのワインを飲むのはやめた方が良いです。
気泡はボトル内で発酵が行われている証拠です。熟成期間が短いワインは微発泡のワインとなる場合がありますが、必要以上の発酵はワインの味や香りを劣化させてしまいます。
■液漏れしている
「液漏れ」とは、ワインがコルクから漏れている状態をさします。
過度な乾燥によるコルクの収縮や、高温によるワインの膨張が原因です。また、劣化により弾力性が無くなったコルクが使われたワインも液漏れが発生します。
液漏れしたワインは、空気と触れることで酸化が始まり風味や香りが悪くなる可能性があるため、避けた方が良いでしょう。
■コルクの匂いが移った匂いがする
もし、ワインから湿ったダンボールのような匂いがしたら、それは「ブショネ」です。
「ブショネ」とは、腐敗したコルクによりワインが劣化する現象のことで、コルクを使っているワインボトルのうち数%の割合で発生すると言われています。
ブショネのワインを飲んでも問題はありませんが、不快な匂いなので気になる方はやめましょう。
■香りがしない
ワインが無臭の場合は、状態が悪かったことが考えられます。
ワインを冷やしすぎたりまったく空気に触れていない場合に、香りがしないワインとなってしまいます。
ワイングラスを手で温め、空気に触れさせるようにスワリング(ワイングラスを回すこと)をしてみてください。それでも香りがしなければ、ただ香りが控えめなワインである可能性もあります。
しかし、ワインの香りがなくなるくらいコルクが腐敗していることも考えられるので、しっかりチェックしましょう。
まずはこのワインから!おすすめワイン5選
「ワインの選び方が分かっても、種類が多すぎてどれが良いのかわからない」と悩む方も多いのではないでしょうか。
ここではコスパが良い、飲みやすいなど、ワイン初心者の方に飲んでもらいたいおすすめワインを5つご紹介します。
■【赤ワイン】ランチ・32 カベルネ・ソーヴィニヨン
手頃な価格と高品質な味わいの「ランチ・32 カベルネ・ソーヴィニヨン」はコストパフォーマンス抜群な赤ワインです。
モントレ・サブマリン・キャニオンは、栄養分豊富な海水が絶えず湧き上がる海底峡谷。そこで発生する霧は、モントレー湾からサリナスヴァレーに流れ、葡萄畑を冷やします。この霧による長い生育期間と冷涼な気温により、ぶどうはゆっくりと成熟し、複雑な風味を作り上げるのです。
■【白ワイン】クラウディー ベイ ソーヴィニヨン ブラン
ソーヴィニヨン・ブランの原産国はフランスですが、このワインはニュージーランド産です。草原のような淡い緑色やマンダリンや完熟トマトのような香り、そして濃厚かつスッキリとした爽やかな味わいが魅力。
■【白ワイン】イエローテイル モスカート
この白ワインは、スーパーなどでも気軽に買うことのできる甘口ワインです。スッキリとした味わいで飲みやすく、値段も1000円以下なので気軽に楽しめるでしょう。
オーストラリア産で、マスカットジュースのような味わいと紅茶のような香りが特徴です。
■【ロゼ】ファルネーゼ・ヴィニ ファンティーニ・チェラズオーロ・ダブルッソ
イタリアの人気生産者が作るロゼワイン「ファルネーゼ・ヴィニ ファンティーニ・チェラズオーロ・ダブルッソ」。「チェラズオーロ」はイタリア語でチェリー色を意味し、その名の通りきれいなピンク色をしています。
繊細でフルーティーな香りと、辛口ながらもいちごやラズベリーのような甘い風味を持っています。
■【スパークリング】フレシネ コルドン ネグロ
レモンやシトラスなど柑橘系のカヴァです。
「カヴァ」とはシャンパンと同じ伝統的製造方法で造られたスペイン産のスパークリングワインのこと。その中でも売り上げ世界一を誇るのが「フレシネ コルドン ネグロ」です。
辛口でキレのある味わいですが、クセが少ないためどんな料理にも合わせられます。
ワイン好きの極地は「自分の好みのワインがあること」
ワイン好きの最たるところは「自分好みのワインがあること」です。さまざまなワインを飲み比べて、自分が飲みやすい、心地よいと感じるワインを見つけましょう。
自分好みのワインを見つけたら、そこから似た味のワインを探してみるのも良いですし、対照的なテイストのワインを飲んでみるのも面白いですね。
ワイン選びを極めて、ワインを趣味にしよう
ワイン選びは難しくありません。ワイン選びのポイントと、状態の悪いワインの見分け方を参考に、自分好みのワインを探してみてください。
初心者の方は、今回紹介した5つのポイントを意識してワインを選んでみましょう。
・料理に合わせる
・場の雰囲気に合わせる
・種類や品種で選ぶ
・産地で選ぶ
・ボトルの形で選ぶ
自分の好みのワインを知ることで、さらに深くワインを楽しめるようになるはずです。